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取材・執筆 : フードリンクニュース編集局 2025年7月29日
社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:久志本 京子)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査。2025年6月度、外食全体の売上は前年比106.0%と堅調を維持した。
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下旬を中心に6月としては「記録的な高温」となったため、冷たい麺類メニューや、ビール類、飲料などが好評となったほか、物価高などからの節約志向の強まりを背景に、FFなど低価格業態や各社のお得なキャンペーンが好調だった。しかし、暑すぎる天候は一部で客足にマイナスとなり、土曜日が少ない曜日まわりなども影響し、客数の伸びは鈍化し101.9%、業態によっては客数が前年を下回った。
ファーストフード業態は、全体売上106.9%となった。 「洋風」は、期間限定メニューやお得なランチメニュー・キャンペーンなどが好調で、売上105.2%。「和風」は、引き続き客数が弱かったものの、毎月替わる定食メニューや、新規投入の麺類メニュー等が好調で、売上112.5%。「麺類」は、猛暑で冷たい各種メニューやビールの販売が伸びたほか、うどん業態では丸亀製麺のうどんスナック「ぴっぴ」が好評で、売上109.0%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、客単価上昇で売上103.4%も、客数は引き続き弱く前年を下回り94.7%。「その他」は、猛暑が続くなか「アイスクリーム」が引き続きまとめ買いのテイクアウトメニューでお得感を打ちだし好調、売上は103.1%となった。
ファミリーレストラン業態は、全体売上104.6%となった。 夏場の気温が上昇すると「涼みに来るお客様」が増えるが、今年は異例の暑さで効果は各社まちまちだが、低価格業態が引き続き好調で、お得なセットメニューの拡充もあり、「洋風」は売上103.9%。「和風」は、人気の食べ放題や、インバウンド需要の堅調なとんかつ、リーズナブルな業態への店舗転換などにより、売上107.0%。「中華」は、各種キャンペーンやフェアメニューの好調が続き、売上108.9%となった。一方、客数の伸び悩みが続いていた「焼き肉」は、土曜日が少ない曜日まわりが大きく影響し、売上も前年を下回り99.6%となった。
パブ・居酒屋業態の飲酒業態は、ビール類などの販売好調が客単価を押し上げ、売上は102.3%となったが、一部ではコロナ禍後続いてきた上昇・回復傾向にも一服感が出ており、客数などに頭打ち感も見られた。
ディナーレストラン業態は、節約志向の強まりや、猛暑でシニア層の客足が減り、郊外立地の店が振るわないところもあったが、引き続きお得感のある平日ランチメニューが好評、インバウンド需要は店舗によって差があるものの全体的には堅調で、売上は101.6%となった。
喫茶業態は、引き続き客単価の上昇が売上を押し上げているが、月後半の猛暑で冷たいドリンク類の販売が特に好調で、売上112.0%となった。


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