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取材・執筆 : フードリンクニュース編集局 2025年6月26日
社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:久志本 京子)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査。2025年5月度、外食全体の売上は前年比110.8%となった。


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5月は、大型連休が飛び石連休となったが、むしろ近場での人出が増え連休中の需要は堅調に推移し、連休明け以降の落ち込みも比較的少なかった。インバウンド需要が引き続き好調で、大阪周辺の繁華街やターミナル駅立地では、大阪・関西万博の集客がプラスに働いた。人手不足の常態化と原材料価格の高騰が続く中で、外食事業者も値上げせざるを得ない状況にあると、消費者には理解されるようになってきたが、先行き不透明の状況下で実際にはぎりぎりの調整が続いている。
ファーストフード業態は、全体売上111.8%となった。 「洋風」は、人気キャラクターとのコラボ商品やお得なランチメニューなどが好調で、売上115.2%。「和風」は、客数がやや弱かったものの、週替わりの定食メニュー等が好調で、売上109.9%。「麺類」は気温の上昇とともに冷たいメニューが伸びたほか、うどん業態では無料トッピングの拡充が好評で、売上111.1%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き値上げの影響で客数が伸び悩んだが、客単価上昇で、売上105.8%。「その他」は、「カレー」がボリューム感のある期間限定メニューが、「アイスクリーム」はまとめ買いがお得なテイクアウトメニューが好評で、売上は108.4%となった。
ファミリーレストラン業態は、全体売上110.4%となった。 大型連休や母の日などのハレ需要が例年通りの賑いとなったほか、引き続き、低価格業態やお得なセットメニューが好調で、「洋風」は売上108.5%。「和風」は、食べ放題の店舗が引き続き好調、また一部とんかつ専門店ではインバウンド需要が旺盛で、売上111.4%。「中華」は、各種キャンペーンの好調が続き、売上116.3%となった。「焼き肉」は、若年層向けのフェア開催で平日集客が好調で、売上は109.6%となった。
パブ・居酒屋の飲酒業態は、月後半を中心に客足が戻った。勢いのあるインバウンド需要と、大阪・関西万博の集客のお蔭もあり、売上は104.8%と前年を上回った。
ディナーレストラン業態は、引き続きお得感のある平日ランチメニューの好調や、インバウンド需要の好調、また万博開催中の大阪周辺ではホテル立地の店舗が好影響を受け、売上108.0%となった。
喫茶業態は、原材料価格の高騰に起因する価格改定が客足に影響するところもあったが、関西地区のターミナル駅立地では万博需要もあり、売上109.7%となった。


キャラクターの集客力は強い
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