やじうま速報
記事への評価
取材・執筆 : 安田正明 2025年3月28日
ゼンショーグループの株式会社 すき家(本社:東京都港区、代表取締役社長:平田 智有)が、鳥取南吉方店において発生したみそ汁へのネズミ混入について調査結果を3月27日に公表した。
<関連記事>
魚民、もつ鍋に大量の虫。モンテローザ本社は翌日のクレーム電話で知る。
サイゼリヤ、3店舗でサラダにカエル混入。レタスの外側の葉を1枚ずつ剥がして点検へ。
丸亀製麺「シェイクうどん」にカエル混入。サラダ系の販売休止。
同社3月22日のリリースで、1月21日午前8時頃、当該店舗にて従業員へ、「みそ汁」に異物が混入しているとの指摘を受け、その場で従業員も目視を行い、異物が混入していたことを確認したと認めている。その後、同社が公表したのは3月22日。その間2ヶ月かかっており、なぜ公表せず、その間に何を行っていたのか、に答えた。発覚時にすき家側から発表がなかったため、投稿された写真がAIで合成されたものなのかネット上で真偽が疑われていた。
1月21日の発生日に鳥取市保健所に報告し、全店に対し異物混入を防ぐ観点から、商品提供時の目視確認の徹底を指示する内容の緊急連絡を実施。1月23日には、鳥取市保健所に現地確認の上で営業を再開した。2月28日には、ネズミ混入の経路とみられる大型冷蔵庫を設置した全ての店舗に対し点検・修繕を完了させた。詳細は下記「1月21日の本件発生以降、現在に至るまでの当社の対応」を参照。
異物混入の経路は、店舗の大型冷蔵庫の扉が店外に面しており、その下部に設置されたゴム製パッキンに生じていたひび割れからネズミが侵入した可能性が高い。また、お椀への混入は、みそ汁の具材を入れたお椀を大型冷蔵庫で一時保管していた間に混入した可能性が高いとする。
店内カメラの映像については、具材をお椀に入れる準備工程のほか、みそ汁を鍋で作成してから保温機器(ジャー)にセットし提供するまでの一連の映像を確認したが、ネズミが鍋に混入する様子は確認されなかった。混入が認められたお椀は1つのみで、そのネズミは加熱されておらず、鍋に混入した可能性は著しく低いと同社は考えている。
1月21日時点で公表しなかった理由は、「本件は当該店舗の建物構造と周辺環境が重なった特殊な事例であることを勘案し、ホームページでの公表を見合わせ。」という。
対策として、全店舗において、商品提供前の目視確認を徹底。全店舗の従業員に対する衛生教育の再実施(3月中に完了予定)。以降も、月に1回、定期的に教育を実施。四半期に一度、全店舗において建物のクラックや隙間などの有無の点検および懸念箇所が確認された場合の修繕を実施。現在全1,971店舗の内800店舗で実施しているゴミ庫の冷蔵化をショッピングセンター内などの店舗を除く1,089店舗につき2025年中の完了をめざす。


読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0