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やじうま速報

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2023年9月08日(金)08:21 やじうま速報

コロナ禍の勝ち組「焼肉」、倒産が急増。焼肉市場は価格競争に。

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取材・執筆 : 安田正明 2023年9月8日

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 コロナ禍で「勝ち組」とされた焼肉店で倒産が急増している。8月までに16件が倒産。2022年の同期間に比べ約3倍に達した。帝国データバンクが焼肉店の倒産発生状況について調査・分析した。

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 焼肉店業界は、コロナ禍の外出制限でニーズが高まった外食への「プレミア感」に加え、「一人焼き肉」など新たな形態のヒット、テーブルごとに吸気ダクトが備えられた店内設備が「換気がいい=三密回避」のイメージが定着。コロナ禍の「勝ち組」として業容が拡大した。

 一方で、店内オペレーションが比較的簡単といった特徴から、焼肉人気に着目した居酒屋やラーメンチェーンなど異業種の参入が相次いだほか、既存大手の新規出店も重なり競争が激化した。加えて、輸送コストの増加や円安の影響により、安価な米国や豪州産などの輸入牛肉価格が高騰したほか、電気・ガス代、人件費など運営コストの上昇も重なった。他方、物価高騰による消費者の「値上げ疲れ」も背景に大幅なメニューの値上げが難しく、不採算店舗の撤退などに動くケース出始めた。

 こうした経営環境の悪化で、小規模な焼肉店などでは厳しい価格競争に耐え切れなくなり、淘汰される中小焼肉店が増えている。足元では物価高での節約志向も重なり、外食に「特別感」を求める機会も減っている。牛肉価格の高騰・大手の参入・低価格の三重苦で、焼肉店の経営環境は厳しさが続くとみられる。


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