やじうま速報
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取材・執筆 : 安田正明 2023年5月26日
社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2023年4月度は全体売上で 115.8%、19 年比でも107.0%となった。マスク規制の緩和や、コロナ感染症の 5 類移行を見据えた動きにより、消費者の外食意欲が戻り、歓送迎会や春休みの需要が好調。また、インバウンドも回復傾向にある。
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しかし、飲酒業態は店舗数が前年比70.7%と、経営者が居酒屋業態を切り捨てたがっており、19年比では売上64.8%と惨憺たる状況にある。
ファーストフード業態の全体売上は112.9%、19年対比では121.5%となった。価格改定に加え、好調な新商品やテイクアウト・デリバリーの定着、店内飲食の戻りで、「洋風」は売上111.2%、「和風」は117.0%。「麺類」も、商業施設立地店などの堅調により売上118.0%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、メディア露出や価格改定により、売上109.2%。
ファミリーレストラン業態の全体売上は前年比118.0%、19年比で96.0%となった。春休みやGWの始まりで、回復傾向が続き、「洋風」は売上117.1%、「和風」は118.9%となった。「中華」は、新商品や各種キャンペーンなどの展開で、売上116.6%。「焼き肉」は、引き続き郊外立地店舗で家族客の支持があり、加えて比較的低価格な業態では学生グループの歓送迎会が戻り、売上は121.0%となった。
パブ・居酒屋業態は、中小規模の歓送迎会が戻り、早い時間帯ではコロナ前と同程度の集客もあり、売上は131.9%となった。しかし、店舗数自体の減少は引き続き変わらず、遅い時間帯や二次会の需要は依然として弱く、19年比では売上64.8%となっている。
ディナーレストラン業態は、インバウンド客の回復、各地で再開されるイベントの急増、国内客の増加などで、売上は122.4%、19年比では92.6%となった。
喫茶業態は、ビジネス街での回復ペースはゆるやかだが、各地でイベントや伝統行事が再開されて人流が増え、売上は124.3%となった。
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