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取材・執筆 : 小山裕史 2023年5月28日
株式会社テクニカン(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:山田義夫)は「獺祭」の旭酒造株式会社や株式会社南部美人など、全国 25 の酒蔵とコラボレーションをし、凍眠で凍らせた搾りたての生酒を冷凍のまま販売する。半解凍で楽しむことができるため、これから暑くなる時期にはぴったりのお酒である。
2023年5月18日(木)、冷凍食品専門店である 「TOMIN FROZEN(横浜市都筑区)」で関係者向けのレセプションが開催された。
前列中央が南部美人の久慈社長
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レセプションでは、フリーアナウンサーで和酒コーディネーターでもある、あおい有紀氏が司会を務めた。はじめに、本プロジェクトについて前川達郎氏(株式会社テクニカン:常務取締役)からご挨拶があり「凍眠生酒であれば、搾りたての味を、家庭や飲食店はもちろん、世界中でも楽しめる」と魅力を語った。
左:前川達郎氏 右:あおい有紀氏
トークセッションでは、南部美人の久慈社長が登壇。「南部美人スーパーフローズン生酒」誕生の秘話、東北新酒鑑評会での評価、今後の可能性について持ち前のトークで会場を賑わせた。
南部美人の久慈社長
■なぜ生酒を「凍眠」で冷凍するの?
通常、日本酒は「火入れ」による殺菌処理を施し、長期間保管できるようにする。火入れをしていない搾りたての「生酒」はフルーティで瑞々しい口当たりが特徴。ただし、火入れをしない生酒は鮮度保持が困難であるため、生酒ファンはわざわざ蔵まで足を運び、搾りたての味わいに舌鼓を打ちます。
日持ちしない生酒は、保管のために冷凍をすると良いと思われがちだが、従来の冷凍では水とアルコール分が分離してしまい、味が大幅に劣化してしまい凍結時に水分が膨張し、瓶が破損してしまう。そのため、蔵元では日本酒を冷凍するという文化はなかった。
しかし、テクニカンの自社開発の急速冷凍装置「凍眠」を使用することで、水分の膨張を抑制し、瓶が割れず、アルコールと水分の分離も非常に少ないことから、蔵で搾りたての味わいをそのまま冷凍で楽しむことが出来るようになった。
現在、36銘柄の生酒を「凍眠」凍結し、TŌMIN FROZENにて販売。また、「まこちゃん中目黒店(東京・中目黒)」でも提供している。
「凍眠生酒」(株式会社テクニカン)
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