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取材・執筆 : フードリンクニュース編集局 2025年5月16日
2025年4月の「飲食業」の倒産は88件(前年同月比25.7%増)で、2ヶ月連続で前年同月を上回った。東京商工リサーチが調査・分析。
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4月の88件は2020年の80件を上回り、1989年以降で最多を記録した。 負債総額は63億4,800万円(130.8%増)で、2ヶ月連続で前年同月を上回った。負債5億円以上が3件(前年同月ゼロ)発生し、負債を押し上げた。負債1億円未満が全体の87.5%を占めた。
業種別では、最多がラーメン店を含む「専門料理店」の27件(107.6%増)。増加率では、最高が「すし店」の4件(300.0%増)。資本金別では、1千万円未満が74件(13.8%増)と8割超(構成比84.0%)を占めた。原因別では、販売不振が70件(前年同月比6.0%増、構成比79.5%)と大半。
コロナ禍が落ち着き、インバウンド需要で人流も活発になっている。しかし、高騰する米をはじめとする食材費や水道光熱費、人件費の上昇などで値上げにつながるが、現実的には値上げは来店客数の減少につながりかねず、小・零細企業ほど価格転嫁が難しいのが実情となっている。小・零細規模の飲食業者の倒産が今後も続きそうだ。


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