やじうま速報
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取材・執筆 : 安田正明 2025年4月10日
2024年度の「酒場,ビヤホール(居酒屋)」と「バー,キャバレー,ナイトクラブ」など、『飲み屋さん』の倒産は276件(前年度比17.4%増)だった。2年連続で前年度を上回り、1989年度以降では、最多だった前年度(235件)を上回り、過去最多を更新した。東京商工リサーチが調査・分析。
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「酒場,ビヤホール(居酒屋)」が過去最多の185件(6.9%増)だった。会社の交際費が戻らない「バー,キャバレー,ナイトクラブ」も91件(46.7%増)と大幅に増えて、15年ぶりに90件台に乗せた。資本金別では、1千万円未満が262件(同17.4%増)と94.9%を小・零細事業者が占めた。
原因別では、販売不振が246件(18.2%増)と全体の約9割(89.1%)を占め、客足が戻らない小・零細規模の飲み屋さんが押し上げている。一方、負債総額は184億5,900万円(39.9%減)で、2年ぶりに前年度を下回った。
コロナ禍が落ち着き、外国人観光客やサラリーマンの"ちょいと一杯"需要が戻り、街は賑わいをみせている。ただ、円安で食材や光熱費が高騰し、従業員確保でも人件費アップが避けられない状況に直面している。馴染みさん相手の小・零細規模の『飲み屋さん』は、コストアップを価格転嫁するのは難しく、街の喧騒とは裏腹に経営は厳しさを増しているようだ。

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