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取材・執筆 : 安田正明 2023年12月5日
淡路島の食材を活用した「淡路島と喰らえ」などを展開していた株式会社エフ・エフ・アルファ(本社:東京都渋谷区、代表:牧川 亮)が、11月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクが公表した。
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2010年8月に人材派遣の株式会社プラスアルファの関係会社として設立。和食事業として都内で淡路島の食材を活用した直営店「淡路島と喰らえ」や「島の恵みと喰らえ」など3店舗を運営するほか、ウェルネス事業として「薬膳レストラン10ZEN」「ワーキングホリデー・コネクション」の2店舗を展開。このほか、セントラルキッチン事業やバーチャルレストランのフランチャイズ事業を手がけ、2018年12月期には年売上高約11億5800万円を計上していた。
しかし、設立当初から1ヶ月おきに新規出店を予定していたところ、東日本大震災が発生。その影響で想定していた売り上げに届かないなか、出店を止められず赤字となっていた。また、人材派遣業は売掛金の入金が給与支払いの後になってしまうため、資金繰りが厳しいときはグループ間で資金を融通していた。近年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により店舗を閉店する事態に陥り業況が悪化し、2021年12月期の年売上高は約5億9300万円にダウン。
和パスタのお店「わたりあん」、「肉と米ハジメ」などバーチャルレストランのFC事業に力を入れ、加盟店はHPによると150店舗あった。23年9月にUber Eatsから、全国バーチャルレストランFC本部全の中で、22年度下期対比で「アクティブ店舗数の伸び率部門」で表彰されるなどしていた。しかし、人材派遣業で社会保険料の滞納による預金差し押さえられ、派遣スタッフに対する賃金の未払いが生じるなどで信用が低下し、11月10日に破産手続き開始決定を受けた。そしてエフ・エフ・アルファも資金繰りが悪化したため、法的手続きによる再建を目指すこととなった。
負債は債権者約120名に対し約18億7900万円。店舗は現在も営業を継続中で、スポンサーとの間で基本合意を締結しているという。

淡路島と喰らえ 銀座コリドー店
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