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取材・執筆 : フードリンクニュース編集局 2026年9月3日
持ち帰りを中心とした「唐揚げ店」経営業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)は、2026年1-8月までの累計で2件の発生にとどまり、前年(15件)から9割減となった。帝国データバンクが集計・分析。
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水面下での閉店や廃業といったケースを含めると、より多くの唐揚げ専門店が市場から退出した可能性はあるものの、実力のある店舗や固定ファンを持つ唐揚げ店が生き残る形で、「ブーム」から「定着」への移行が進んでいる。
持ち帰りを前提とする「唐揚げビジネス」は、コロナ禍を機に参入コストの低さやオペレーションの簡便さ、根強い人気を背景に、大手飲食チェーンから個人店まで様々な企業が参入してきた。その後、コロナ禍が明けてブームが収束したことで、限られた需要を多数の事業者が奪い合う「レッドオーシャン」となり、短期間で競争が激化した。加えて、ブラジル産やタイ産といった輸入鶏肉の価格が急上昇したほか、キャノーラ油といった他の原材料でも値上げが相次いだことで深刻なコスト上昇にさらされ、安価な原材料で利益を出す「唐揚げビジネス」の前提が崩れた。結果的に、コスト上昇分を価格転嫁できない小規模店や、ブランド力に乏しい企業の退出が相次ぎ、23年には過去最多となる27件の倒産が発生した。
現在も原材料高騰の波は続いているものの、プレイヤーの淘汰が進んだことで過当競争も落ち着き、生き残った店舗にとっては安定して集客しやすい土壌が整いつつある。また、一過性のブームを脱し、日常的な「中食需要」として消費者の支持が定着したことで、地域に根差した優良店が堅実に利益を出せるようになったことも、倒産が大幅に減少した要因とみられる。
★フードリンクニュースの視点★
現在の唐揚げチェーンのトップ3は、アークランドサービスホールディングスの「からやま」129店舗、SRSホールディングスの「鶏笑」127店舗、6社で共同展開する「元祖からあげ本舗」113店舗。
ワタミが300店舗を目標として鳴り物入りで登場した「から揚げの天才」は、現在残っているのは6店舗のみ。家賃の高い駅前中心に出店したことも敗因の一つ。住宅地・ロードサイドなど、家賃の安い場所が生き残りの条件のようだ。


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