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2025年5月22日(木)06:55 やじうま速報

「聘珍樓」、引き継いだ香港ファンド企業も負債29億で清算へ。横濱本店は先に破産。

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取材・執筆 : フードリンクニュース編集局 2025年5月22日

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 株式会社聘珍樓(本社:横浜市港北区、代表:林 衛ほか1名)が、「5月20日に全事業を停止し、今後は会社の清算手続きを進める」ことを掲示したと帝国データバンクが発表した。

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 同社は、16年4月に設立された。1884年(明治17年)創業の旧・聘珍樓(16年6月に(株)平川物産に商号変更し、17年3月特別清算開始命令)の事業を継承し設立された経緯がある。旧・聘珍樓は、横浜中華街で創業。現存する日本最古の中国料理店として知られ、07年3月期には年商約107億99百万円を計上していたが、高コスト体質で収益性は低調に推移、景気悪化による法人需要の低迷から業績はジリ貧となり、16年3月期の年商は約65億20百万円にとどまっていた。このため、リストラ等で立て直しを図っていたが改善に至らず、16年4月に香港のファンドの出資を得て設立された同社に全事業を譲渡していた。

 事業を引き継いだ同社は、「聘珍樓」の店名で都内(日比谷店、吉祥寺店)、大阪市、北九州市に計4店舗を展開するほか、中華レストラン・ファストフード形式の「SARIO」を横浜中華街などで2店舗展開、ブランド力を活かして百貨店内やインターネットを通じた食品販売も手がけていた。

 再建に向けてスタートを切ったものの新型コロナウイルスの影響から客数の減少を余儀なくされ、20年3月期は年商約57億72百万円に対し約6億22百万円の当期純損失を計上していた。その後、22年6月には別法人の聘珍樓(新設分割によって18年4月設立)が運営していた「横濱本店」が債権者から破産を申し立てられ破産手続き開始決定を受けていたことで同社の動向も注目されていた。近時の年商は40億円台で推移、24年3月期は年商約46億66百万円に対し約1億77百万円の当期純損失となるなど、5期連続の最終欠損から債務超過となり資金繰りは悪化、今回の事態となった。

 負債は24年3月期末時点で約29億49百万円だが、その後変動している可能性がある。


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「聘珍樓」https://www.heichin.com/

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