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取材・執筆 : 安田正明 2023年11月28日
社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2023年10月度は、円安の影響で訪日外国人客数がコロナ禍以降で初めて19年比を上回るなど、インバウンド需要は引き続き旺盛で、外食全体の売上は108.8%となった。19年比では116.6%。



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19年比では116.6%と大幅増に見えるが、これは19年10月に消費増税や大型台風の直撃で売上が振るわなかったことが背景にある。また、継続的な物価高から引き続き価格改定の動きがある一方、消費者の節約志向に合わせた価格訴求型のメニュー施策も一部では見られた。
ファーストフード業態は、全体売上は107.3%、コロナ禍前の19年対比では127.0%となった。「洋風」は、前月からの季節限定メニューが好評で、価格改定による単価上昇もあり、売上104.7%。「和風」は、定番の季節メニューが好評で、売上113.2%。「麺類」は、手頃な価格帯の店では平日、夜間ともに集客好調で売上112.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」で少量販売や手頃なランチセットなどの工夫が見られ、売上102.5%。「その他」は、比較的気温の高い日が多く「アイスクリーム」のハロウィーンキャンペーンが好調、売上は111.9%となった。
ファミリーレストラン業態 は、全体売上は前年比110.4%、19年比は111.0%となり、いずれの業種でも19年を上回った。価格訴求のクーポンやメニューが集客に寄与し、「洋風」は売上111.3%、「和風」はインバウンド需要の高まりもあり、売上110.8%。「中華」は、価格改定を行うも客数は継続して好調を維持し、売上111.7%。「焼き肉」は、一部で店舗減・売上減が見られるものの、客単価の上昇で売上は105.1%となった。
パブ・居酒屋業態は、天候が安定し、気温も高めに推移したことで、ビール販売が好調。店舗数削減が続いているが、団体や深夜の利用が少しずつ回復し、客数・客単価の上昇により売上は前年比112.0%、19年比で71.4%となった。
ディナーレストラン業態 は、円安が続くなかで、特に観光地のインバウンド集客が好調で客数と客単価を押し上げ、売上110.7%、19年比で103.4%となった。
喫茶業態は、オフィス街や観光地などで人流が回復し、客数105.9%、客単価108.8%、売上115.3%となった。


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