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取材・執筆 : 安田正明 2023年11月13日
給食事業のシダックス株式会社(本社:東京都調布市、代表取締役会長 兼 社長:志太 勤一)の創業家の資産運用会社である志太ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:志太 勤)が、シダックスに対する公開買付け(TOB)を実施すると11月10日に発表した。
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TOB実施期間は、11月13日〜12月25日。1株当たり800円で買い付ける。シダックスを志太ホールディングスの完全子会社にした後、食材宅配サービスのオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:髙島 宏平)がシダックスの第三者割当増資を引き受け、子会社化するというスキーム。オイシックス・ラ・大地は既にオイシックス株式の28.47%を所有する筆頭株主である。
シダックスは、2024年3月期 第2Q決算(23年4~9月)で売上高638億32百万円・7.3%増だが、営業利益は22億68百万円・4.8%減。原材料価格の高騰によるコスト上昇への対策が進んでおらず、収益率の低下に問題がある。
シダックスは、創業者である志太勤が、1959年1月5日にオープンした富士フイルム現像工場の食堂「富士食堂」(東京都調布市)を開業したことに始まる。カラオケ事業に参入(現在は撤退)するなどフードサービス事業以外にも、車両運行サービス、社会サービス事業と拡大してきた。今後はオイシックス・ラ・大地と連携し、「"食事"と"くらし"を豊かにする社会課題解決型サブスクリプション企業」を目指す。
コロワイドもシダックスの給食事業の買収を提案していたが、オイシックス・ラ・大地に軍配が上がった。

カラオケ事業からは撤退済み。
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