フードリンクレポート
記事への評価
取材・執筆 : 南原卓也 2025年5月20日
【記事のポイント】
●日本的で"和(Wa)"を感じやすいメニューはインバウンドにも強い
●業態を問わないメニューが売上や利益に貢献
●"下町のナポレオン"から"いい茶こ"の「いいちこ」へ
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本格麦焼酎「いいちこ」と緑茶の"香り"と"うまみ"がまろやかに調和したまぁるいおいしさが特徴の緑茶ハイ「いい茶こ」。今、東京都内を中心に「いい茶こ」を取り扱う飲食店が増えてきている。
今回、「いい茶こ」を扱っている2つのお店に取材を行い、それぞれ店主の話をうかがった。すると、従来のイメージを覆す「いい茶こ」の魅力を再発見することができた。
◾あさくさ商店(東京都台東区)

江戸時代より繫華街として栄えてきた浅草は、日本を代表する観光地の一つ。海外から訪れる旅行客も多く、いつ訪れても活気のある街だ。
浅草寺・雷門から始まる「仲見世通り」。日本初の遊園地「浅草花やしき」。落語や漫才など、数々の笑いを生み出し続ける「浅草演芸ホール」など、令和の時代においても変わらない下町のぬくもりを感じられる街だ。
歴史ある老舗や名店が並ぶ一角に「あさくさ商店」はある。
2025年4月にはメニューを刷新。鮮度抜群の海鮮や寿司、焼き鳥など、世界中から人が集まる浅草の地で求められるメニューを中心にリニューアルしたばかりだ。

「あさくさ商店」店長の鶴田拓郎氏
「色はいいし、香りもいいし、味もいい。『いい茶こ』というネーミングも秀逸だし、こうしてPOPを見ていると、飲んでみたいと思わせてくれますね!」
開口一番、「いい茶こ」をそう評したのは「あさくさ商店」店長の鶴田拓郎さん(以下、鶴田店長)だ。
浅草という土地柄、鶴田店長もお茶を使ったドリンクメニューを模索することは多かった。しかし、こだわればこだわるほど茶葉は高級になり、ターゲットとなる客層と販売価格がマッチしないジレンマに陥っていたという。
「いい茶こ」はティーパックを使用するので、手間をかけずに高品質なお茶ハイが提供できる。まさに鶴田店長の求めているお茶ハイだ。
「これだって思いましたね。お茶を使っていて"和(Wa)"の雰囲気を演出できるし、中をおかわりするスタイルも呑兵衛心を刺激する。まさに求めていたお茶ハイです!」(鶴田店長)

幅広い世代の方がお店を訪れる「あさくさ商店」を訪れる幅広い客層の中には、海外からの旅行客も多い。そして、そんな外国人観光客からも選ばれているのが「いい茶こ」だ。
「インバウンドなら日本酒のイメージもありますが、どれを選んだらいいのかわからないという方も多いようです。その点、一目見れば、日本的で"和(Wa)"を感じやすい『いい茶こ』は選びやすいのでしょう。海外からの観光客はお食事メインで来店する方が多いのですが、食中酒として料理に合わせやすいのも人気の理由だと思っています。」(鶴田店長)
おかわりスタイルに慣れていないはずの外国人観光客でさえ、中をおかわりしているといったエピソードも興味深い。
◾沖縄いちゃりば酒場 あかゆら(東京都港区)

「田町駅」や「三田駅」周辺は、実に様々な顔を持つエリアだ。有名企業を含む大中様々なオフィスビルが建ち並ぶビジネス街としての顔。「慶応義塾大学」や「芝浦工業大学」をはじめとする大学や短大、専門学校が混在する学生街の顔。また近年では再開発が進み、タワーマンションや新しい駅ビルが建ち、現在も工事が行われているなど進化し続けている。
そんな田町・三田エリアは、数多くの飲食店が軒を連ねる飲食激戦区でもある。昭和を感じる名店から話題の新店、学生向けのリーズナブルな店まで、実にバラエティに富んだ店が軒を連ねている。
「沖縄いちゃりば酒場 あかゆら」があるのは、飲食店が集まるエリアにある飲食ビルの地下1階。「ラフテー」や「ゴーヤちゃんぷる〜」など、沖縄の魅力が詰まった料理と雰囲気が人気のお店だ。

「沖縄いちゃりば酒場 あかゆら」店長の島袋秀仁氏
沖縄の焼酎といえば「琉球泡盛」。沖縄のお茶ハイといえば「さんぴん茶ハイ」や「ウコン茶ハイ」、「コーン茶ハイ」などがおなじみだ。
この中で本格麦焼酎「いいちこ」を使った緑茶ハイ「いい茶こ」は受け入れられるのだろうか?
その疑問について、「沖縄いちゃりば酒場 あかゆら」店長の島袋秀仁さん(以下、島袋店長)は、次のように話す。
「沖縄料理の店を訪れるすべてのお客様が泡盛を飲むかというとそうでもありません。グループの中には泡盛が飲めない方もいますし、王道の緑茶ハイが飲みたい方もいます。ちょうど、おかわりが計算できるドリンクメニューが欲しかったので、『いい茶こ』はイメージにピッタリでした。」(島袋店長)
事実、飲み放題を除いたお茶ハイの出方をみてみると、「いい茶こ」は沖縄系も含め数種類あるお茶ハイの中でも約4割の出数を誇る人気メニューだという。

「昨年6月に『いい茶こ』を導入した当初は少し苦戦しましたが、POPなどで露出させることで徐々に浸透していきました。甲類焼酎を使った緑茶ハイに比べて、風味は豊かでありつつ味わいはスッキリ飲みやすい。おかわり5杯ぐらい飲んでいく方もいます。ドリンクのおかわりがあると、自然とフードも追加いただけるので、『いい茶こ』はお店としてもありがたいドリンクメニューですね!(島袋店長)
業態に合わせたドリンクメニューが重宝される一方で、業態を問わないメニューも飲食店の売上や利益に貢献している好事例だといえる。

いい茶このオリジナルメニュー
「あさくさ商店」と「沖縄いちゃりば酒場 あかゆら」を取材して、2つのお店に共通点があったことにお気付きだろうか?「インバウンドには日本酒」「沖縄料理には泡盛」。
今回取材した2店では、誰もが持つこのイメージを「いい茶こ」が良い意味で覆している。しかも、そこには明確な理由があった。
「あさくさ商店」を訪れる外国人観光客には、日本酒以上に"和(Wa)"を感じる緑茶の緑が刺さり、「沖縄いちゃりば酒場 あかゆら」では沖縄料理は好きだが泡盛は苦手だという層に選ばれた。
もしあなたが、「いい茶こ」が指示されるのは限られた業態だけという先入観を持っているとしたら、本当にそのままでいいのか今一度考えてみる必要があるだろう。
【いい茶このオリジナルメニューをご希望の方はこちら】
※①作成期間:約3週間程度 ②メニューサイズ:A4になります
※申し込み期限:2025年7月25日(金)までになります
<取材店舗>
「あさくさ商店」
東京都台東区浅草1-1-17 増田ビルB1F
TEL:03-3842-5500
「沖縄いちゃりば酒場 あかゆら」
東京都港区芝5-9-8 GEMS田町B1F
TEL:03-6275-1822
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三和酒類株式会社
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