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2024年5月28日(火)08:06

「いい茶こ」導入で「もう一杯」を実現。スタッフがおすすめしやすいポイントとは?

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取材・執筆 : 南原卓也 2024年5月16 日

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【記事のポイント】
●「もう一杯」で売上、客単価アップ
●スタッフがおすすめしやすいドリンクとは?
●飲んでみたい、おかわりしたいと思わせる仕掛け

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飲食店における「もう一杯」の重要性は高い。

フードメニューに比べて原価の低いドリンクメニューは、注文数を増やすことで効率よく売上、客単価を伸ばせるからだ。

本格麦焼酎「いいちこ」を使った「いい茶こ」は、「いいちこ」と緑茶、双方の「香り」と「うまみ」がまろやかに調和したまぁるい味わいが人気。グラスとティーパックはそのままで、中身だけおかわりするスタイルが特徴だ。

今回は、2024年4月から「いい茶こ」を導入し、「もう一杯」の獲得に成功している2つのお店を取材した。

■焚き火〜酒と藁焼きとわたし〜(新宿区新宿1丁目)
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高層ビル群が立ち並ぶ東京のど真ん中にある「新宿御苑」。周辺には、新宿駅近くとは一味違った個性的なお店が軒を連ねる。

2022年11月にオープンした「焚き火〜酒と藁焼きとわたし〜」もその一つだ。

美味しいお酒と豪快に焼き上げた藁焼きが人気のお店だ。「いい茶こ」の導入は、2024年4月からと日は浅い。しかし、すでに多くのリピーターを持つ人気ドリンクとなっている。その理由について、「焚き火〜酒と藁焼きとわたし〜」店長の荒牧俊輔さん(以下、荒牧店長)に話をうかがった。

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「正直な話、『いい茶こ』の提案をいただいた時点で、最初にピンと来たのは『うれしの茶』でした。私の地元・佐賀県のお茶だったので。」

そう話す荒牧店長には、以前より「こだわりのお茶ハイ」を提供する構想があった。その構想に、生まれ育った故郷のお茶「うれしの茶」を使った「いい茶こ」がピタッとハマった。

「今の時代、ただ人気があるとか、ただ美味しいとかでは、お客様におすすめしても響きません。なぜおすすめなのかといったストーリーを語ることで、はじめてお客様に刺さると思っています。地元のお茶を使った『いい茶こ』は、私にとってこれ以上ないぐらいにストーリーを語れるお茶ハイです。私の場合は佐賀県でしたが、例えば別の地域出身の方が地元のお茶を使って『いい茶こ』を提供した場合、その人だからこそ語れる『いい茶こ』があるはず。それってすごく面白くないですか?」(荒牧店長)

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「1杯目のオーダーがとれれば、ほぼ100%の確率でおかわりがいただけます。『いい茶こ』のストロングポイントはやっぱりそこで、確実におかわりがもらえるドリンクは飲食店にとって非常にありがたい存在です。最後に何を飲もうか迷っているお客様が『いい茶こ』を頼んでくれたら、最後の1杯のはずが2杯、3杯になる可能性も十分ありますからね(笑)」(荒牧店長)

おかわりするごとに味わいが異なる「いい茶こ」は、2杯目の味が好きな方もいれば、3杯目以降の味が好きな方もいる。「焚き火〜酒と藁焼きとわたし〜」では、その違いを楽しむために5〜6杯おかわりするお客様もいるという。

■もつ焼き煮込み 三六 新橋店(港区新橋2丁目)
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新橋には、実に多様な業種業態のお店が密集している。ビジネスパーソンから学生まで、多くの人々が行き交う日本有数の飲食激戦区だ。

「もつ焼き煮込み 三六 新橋店」は、2024年2月にオープンした。肩肘張らずにのんびり過ごせる大衆酒場。備長炭で丁寧に焼き上げた「もつ焼き」と、八丁味噌でじっくり煮込んだ「どて煮込み」が人気だ。

「いい茶こ」は、オープンから間もない2024年4月から導入した。そして、瞬く間に人気ドリンクの仲間入りを果たした。

ウーロンハイや緑茶ハイ、抹茶ハイにジャスミンハイ、紅茶ハイ。数多く取り揃えたお茶ハイの中で、なぜ「いい茶こ」がここまで支持されているのだろうか?

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「『いい茶こ』のネーミングが気に入ったので、ご注文いただくごとに独自の発声をし始めました。お客様にも楽しんでもらえていますし、スタッフも楽しみながら仕事ができています。」

「もつ焼き煮込み 三六 新橋店」店長の斎藤徳之さん(以下、斎藤店長)は、楽しそうにそう教えてくれた。

独自の発声とは、まずは「いい茶こ」を受注したスタッフが「いい茶こ、いただきました!」と大きな掛け声を発し、店内のスタッフ全員が「いい茶こ!」と応えるというものだ。

さらに「いい茶こ」を頼んだお客様には、スタッフが「茶んぱい(ちゃんぱい)!」と声をかけ乾杯を促す。この一連の流れが、お客様とスタッフとの一体感を生み出している。

「いい茶こ」を飲むお客様同士、初対面でも「茶んぱい!」とグラスを合わせる光景も珍しくないそうだ。

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また、おかわりのことを「茶こなか(ちゃこなか)」と呼ぶのもユニークだ。

「いい茶こ」のおかわりを受注したスタッフが「いい茶このなか、いただきました!」と言えば、スタッフがみんなで「茶こなか!」と返す。この雰囲気作りが、おかわりを勧めやすい環境を生み出している。

「今2杯目なので、もう1杯いけますよ!」

「お得な『茶こなか』はいかがですか?」

お客様とスタッフとの自然なコミュニケーションの中で、いつもは1杯しか飲まない方が2杯、2杯の方が3杯と注文が入る。「茶んぱい」を楽しむ方は今後も増えそうだ。

「雰囲気作りもありますが、『いい茶こ』が自信をもって勧められる商品であることが大前提としてあります。食事にも合わせやすく美味しい。もつ焼きとのペアリングは特におすすめです!」(斎藤店長)

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今回取材した2つのお店に共通していたのは、「いい茶こ」の特徴を上手に生かして、スタッフがおすすめしやすいストーリーを作り上げたことだ。

「いい茶こ」が飲みたくなる。

「いい茶こ」と言いたくなる。

お店と「いい茶こ」の特徴を上手く掛け合わせることでの「もう一杯」獲得を、見事に体現している。参考にできる店舗も多そうだ。

【いい茶このメニューをご希望の方はこちら】

<取材店舗>
「焚き火〜酒と藁焼きとわたし〜」
東京都新宿区新宿1-18-15 スワダビル1F
TEL:070-8388-0595

「もつ焼き煮込み 三六 新橋店」
東京都港区新橋2-10-1 カシマビル1F
TEL:03-6807-5733

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