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2025年12月02日(火)04:22
【厚労省「業務改善助成金」が拡充】「大阪王将」、「一風堂」、「幸楽苑」も採用、話題の炒め調理ロボット『I-Robo 2』が最大80%補助で導入可能
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取材・執筆 : 小山裕史 2025年11月29日
【記事のポイント】
●補助金制度活用で、「I-Robo 2」の導入にかかる初期費用の負担が大幅に軽減。
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2025年9月5日(金)より、厚生労働省の「業務改善助成金」が拡充された。「業務改善助成金」とは、中小企業が業務効率化のための設備を導入し、事業場内最低賃金を各コースで定められた額以上引き上げた場合、その設備投資費用の一部を国が助成する制度である。今回の拡充により、対象範囲の拡大、手続きの簡略化といった改善が加わり、中小の外食企業にとって活用しやすい制度となった。
助成金で購入できる厨房機器のなかで、話題となっているのがTechMagic株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:白木裕士)が、開発した調理ロボット「I-Robo」である。
『ロボット技術で"おいしい"体験を革新する』をスローガンに掲げる同社は、従来の「I-Robo」よりも、更にサイズがコンパクトになり、洗浄性やタッチパネルの操作性が向上した進化版モデル「I-Robo 2」を昨年5月に発売した。
すでに 「大阪王将」や「一風堂」、「幸楽苑」 といった中華チェーンで採用されており、「一風堂」については、8店舗まで拡大した。
大阪王将では、『I-Robo 2』のテスト導入を「大阪王将西五反田店」にて実施した際、セントラルキッチンや海外人材の活用と合わせたことで際立った成果を上げた。従業員一人あたりの人時生産性が従来の3,800円から5,000円へと大幅に改善。さらに客単価も1,020円から1,200円へと上昇し、店舗の収益性が向上した。加えて、月商は導入前の平均売上から約100万円増となった。現場の生産性向上と人材不足解消、さらには売上向上につながった。
関西圏の中華料理店では、助成金の最大補助率「5分の4」が適用され、導入費用を大幅に軽減。定価528万円(税抜)のところ、実質負担は 約20%の105.6万円(税抜)に抑えられた。
また、業務改善助成金以外にも、「I-Robo 2」導入時には、省力化投資補助金(中小企業者、小規模企業者・小規模事業者等)、ものづくり補助金(中小企業・小規模事業者)、小規模事業者持続化補助金(小規模事業者)、新事業進出補助金(企業の成長・拡大に向けた新規事業への挑戦を行う中小企業等)などの制度もあり、同社は助成金の申請サポートも承っている。※カッコ内は補助対象者
「I-Robo 2」は、炒飯や野菜炒めなど複数の炒め調理メニューを自動で調理できる
補助金制度の活用は、飲食店にとって『人手不足解消×生産性向上×コスト削減』を同時に実現する有効な手段である。
「I-Robo 2」をはじめとする、補助金を活用した設備投資は今後ますます重要な経営戦略となるだろう。
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