やじうま速報
記事への評価
取材・執筆 : 安田正明 2025年2月5日
社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:久志本 京子)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査。2024年12月度は、雨天少なく天候に恵まれたうえ、年末年始が例年より長い連休で、年末帰省などの国内移動や単月で過去最高となる訪日外客数により外食需要は好調、外食全体の売上は前年比106.6%となった。一方で、仕事納めが27日となった曜日周りにより、オフィス立地の飲酒業態などの売上はほぼ横ばいとなった。
<関連記事>

【19社中6社が営業減益、13社が営業増益】 外食企業2月決算の25.2期3Q決算インプレッション
串カツ田中【24年12月】、110円創業祭で客数戻る。セカンドアローは消滅へ。
エー・ピー【24年12月】、今年度で最も低い前年比。高めの客単価店は年末苦しんだ。
ファーストフード業態は、全体売上106.5%となった。 「洋風」は、クリスマス商品の訴求により需要堅調で、売上101.7%となった。「和風」は、高単価の海鮮メニューが好調で客単価を押し上げ、売上114.8%となった。「麺類」は、期間限定で意外性のあるサイドメニューなどが売上に貢献し、115.9%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、価格改定による単価上昇で「持ち帰り米飯」の売上は確保されたが、「回転寿司」では逆に客数減となったところもあり、全体として売上101.9%となった。「その他」は、「アイスクリーム」がクリスマス用アイスケーキの売れ行き好調、「カレー」は価格改定による単価上昇で、売上は107.8%となった。
ファミリーレストラン業態は、全体売上107.8%となった。 全般的に帰省などによる年末需要が旺盛で、「洋風」は、半額クーポンなどのお得なキャンペーンで集客する一方で年末向け高単価メニューを打ちだすなどにより、売上106.4%。「和風」は、期間限定の食べ放題キャンペーンなどが集客増に貢献し、売上111.6%。「中華」は、創業記念キャンペーンなども好調で、売上112.1%。「焼き肉」は、土日数が少ない曜日周りが影響し、売上は102.8%に留まった。
パブ・居酒屋業態は、全般的に忘年会の事前予約が好調で、帰省客で賑う店もあったが、仕事納めが27日と例年より早く、休前日の少ない曜日周りでオフィス立地の店を中心に予約以外の集客が伸びず、売上はほぼ横ばいの101.0%。
ディナーレストラン業態 は、引き続き好調のインバウンド需要に加えて、帰省などによる年末需要も堅調、インフルエンザの流行や人手不足がマイナス要因となったものの、売上は104.6%。
喫茶業態は、 価格改定による客単価の上昇に加え、年末が長期連休となりターミナルや観光地立地の店が好調で、年末の福袋販売なども売上増につながり、売上108.0%となった。


読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0