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取材・執筆 : 安田正明 2024年5月29日
社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査。2024年4月度は、全国的に桜の開花が遅れたことで花見需要が昨年より増え、また春の歓送迎会の後押しもあり、外食全体の売上は前年比106.0%、19年比115.1%となった。
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全国各地では国内外からの観光客の消費が活発であったが、コロナ禍が明けて一年近くが経つ現在、物価高騰が続き、低価格重視の消費志向が高まる傾向にあり、利益を伴う売上増はおおむね前年ほどではない。
ファーストフード業態は、引き続き好調で売上105.4%、19年比では128.6%となった。 「洋風」は、割引キャンペーンの集客が従前に及ばなかったものの、高付加価値メニューの好調で売上104.3%。「和風」は、販促キャンペーンやお得メニューの充実で夕食需要が高まり、売上106.7%。「麺類」は、人気メニューの店頭訴求などが奏功し、売上110.2%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、客単価が伸びて、売上は101.3%となった。「その他」は、4月の高温傾向の中で「アイスクリーム」が好調で、売上111.4%となった。
ファミリーレストラン業態は、全体売上107.0%、19年比では106.1%となった。 「洋風」は、注文するメニュー品目数の増加などで客単価が上昇、売上は109.2%となった。「和風」は、歓送迎会や花見に一定の需要があり、売上106.9%となった。「中華」は、販促キャンペーンの展開で好調を維持し、売上107.7%。「焼き肉」は、昨年比で休日数が減少し客数も減少、昨年の販促キャンペーンの反動などで、売上98.9%となった。
パブ・居酒屋業態 は、「パブ・ビアホール」で週末の天候不良が若干影響したが、人流の回復傾向や年度初めの歓送迎会の需要で、売上105.7%、19年比で69.1%となった。
ディナーレストラン業態は、花見需要のずれ込みで、訪日外客をはじめとした利用客と客単価が増加し、売上は103.5%となった。
喫茶業態は、客数の回復が堅調で、大型商業施設や観光地などで継続して売上が伸び、季節メニューの好評とあいまって、売上108.6%となった。
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