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取材・執筆 : 安田正明 2024年4月5日
2023年度(2023年4月~2024年3月)の飲食店の倒産は、前年度比56.0%増の802件となり、2019年度(784件)を上回って過去最多となった。業態別では「居酒屋」「中華料理・ラーメン店」が過去最多に 。帝国データバンクが集計した。
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23年の飲食店倒産、7割増。コストアップとの「我慢比べ」に耐えられず。
23年度(2023年4⽉〜2024年3⽉)の飲食店の倒産は、前年度比56.0%増の802件となり、2019年度(784件)を上回って過去最多となった。 業態別(11業態)にみると、最も多かったのは居酒屋を主体とする「酒場、ビヤホール」(207件)で、ラーメン店などの「中華料理店、その他の東洋料理店」(130件)、「⻄洋料理店」(90件)、「バー、キャバレー、ナイトクラブ」(72件)が続いた。深夜時間帯での営業店舗が多い「酒場、ビヤホール」と「バー、キャバレー、ナイトクラブ」を合わせると279件となり、飲食店全体の34.8%を占めた。「酒場、ビヤホール」と「中華料理店、その他の東洋料理店」の件数が過去最多となって全体を押し上げたほか、コロナが発生した20年度以降の4年間では11業態中7業態で最多となった。
都道府県別でみると、東京(129件)、大阪(95件)、兵庫(72件)などで多く、上位5都府県で全体の50.4%を占めた。
コロナ前の19年度に784件にまで増えた飲食店の倒産は、コロナ禍でのゼロゼロ融資や休業・時短営業に伴う協力金などによって、22年度は514件にまで抑制された。一方、コロナが収束に向かい多くの飲食店が賑わうようになったものの、2022 年度以降の光熱費や各種食材の価格高騰、人手不足の深刻化、賃上げ対応など新たな経営課題が噴出し、採算が確保できずに事業継続を断念する事業者が急増している。
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