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やじうま速報

外食ニュース

2023年9月05日(火)07:45 やじうま速報

「お通し」減って、「席料」増える。「要らない」客や外国人には不評。

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取材・執筆 : 安田正明 2023年9月5日

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 「お通し代」を請求する飲食店は50%から38%に減少も、70%が何らかのチャージ料を請求している。「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤代 真一)が2023年8月にネット調査を行なった。

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 お通し代やサービス料の発生する業態を運営していると回答した人に対し、会計時の請求に含まれる項目について聞いたところ(複数回答可)、「お通し代(38.2%)」、「サービス料(15.1%)」、「席料(28.7%)」、「いずれも請求していない(29.4%)」という回答となった。

 18年の調査と比較すると、「お通し代」を請求している飲食店(50%)は12%減少。代わりに「席料」の請求が6%増加する一方で「いずれも請求していない」飲食店も6%増加する結果となった。「以前はお通し代として頂いておりましたが、要らないと言うお客さんや慣習の無い外国人が来るため、名目上、席料及びチャージと位置付けしました。」という声もある。

 お通しを提供していると回答した店舗に対し、お通し代について聞いたところ、ボリュームゾーンとしては「200円~299円(11.5%)」、「300円~399円(40.4%)」、「400円~499円(14.4%)」、「500円~599円(21.2%)」、「600円~699円(5.8%)」という結果。18年の調査と比較すると、「300円~399円」が48.3%から40.4%に7.9%減少、「400円~499円」が11.5%から14.4%に3.9%増加、「500円~599円」が17.2%から21.2%に4%増加、「600円~699円」が4.6%から5.8%に1.2%増加と全体的に価格が上昇傾向にある。

 お通しを提供している店舗に対し、最近の物価高騰の影響がないか調査するため、直近1年での「お通し代」の価格変更について聞いた。1年以内の価格変更として、「値上げした(20.2%)」、「変更していないが、値上げを検討中(16.3%)」、「値下げした(1.9%)」、「変更していないし、する予定もない(61.5%)」という結果。今後も物価高騰が考えられることと、値上げを検討中の飲食店が16.3%あるため、今後「お通し代」を値上げする飲食店は増えそう。

 お通しを提供している店舗に対し、「お通し」を提供する上で実施していることについて聞いたところ、64.4%が「お通しの質にこだわっている」と最多の回答。続いて、42.3%が「定期的なメニュー変更を行っている」、25%が「お通しの説明を目立つ場所に明記している」と回答。ただ、お通しへの理解が得られないお客が一定するいるようで、「『お通しカット』を可能にしている(22.1%)」、「外国人客へは提供を行っていない(16.3%)」という結果が出た。

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