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取材・執筆 : 加藤一 2023年2月6日
ラーメン店、カフェの6割以上が3年以内に営業終了。閉店しやすい業態を「飲食店ドットコム」を運営する株式会社シンクロ・フード(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤代 真一)が調査した。
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閉店した飲食店の件数を業態と営業年数ごとに集計したところ、「お弁当・惣菜・デリ」、「そば・うどん」、「ラーメン」、「カフェ」は、6割以上の店舗が営業3年以内で閉店しており、かつ3割以上の店舗については営業1年以内に閉店していた。
ラーメン店とカフェは「出店したい業態」としてトップ5に入る人気業態。同じく出店したい業態として上位である居酒屋・ダイニングバーと比較すると、3年以内に閉店する割合はラーメン店(62.85%)、カフェ(61.61%)に比べ、居酒屋・ダイニングバー(47.47%)の方が生き残る確率が高い。ラーメン店やカフェは生き残りが厳しい業態となっている。
一方、閉店までの営業年数が長かった業態を見ると、営業3年を超える店舗の割合が最も高かった3業態は、「和食」、「寿司」、「フランス料理」となった。特に、「和食」と「寿司」は、11年を超える営業をしていた店舗の割合が和食(30.46%)、寿司(29.63%)と息が長い。専門的な技術を要するため開業までの障壁が高く、他業種と比較すると開店件数が低いため、競合が少ないことも影響しているようだ。
「飲食店ドットコム」に登録された造作譲渡情報のうち営業年数および業態を保有する2016年1月1日~2022年12月31日のデータ3,133件を調査したもの。
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