やじうま速報
記事への評価
取材・執筆 : 加藤一 2022年10月26日
9月下旬からインバウンド客の予約が急増し、入国規制緩和前の約18倍に達した。予約システムの株式会社TableCheck(本社:東京都中央区、代表取締役社長:谷口 優)が自社予約データを分析した。
<関連記事>
「インバウンド事業の実力派、東京レストランツファクトリー」 受託事業にパスタ業態、好調すぎる要因とは?
「インバウンドと言えば『がんこ』訪日客が年間135万人来店した」 コロナ後のインバウンド対策とは?
インバウンド客、8割が歓迎。外国人観光客受け入れ再開。
10月17日週の飲食店の客足は、40.0人/店・週で、前週比4.2%増と微増。しかし、押し上げ要因となっているのが、インバウンド客の急増。入国規制緩和で入国者数の上限撤廃が発表された9月22日を境に外国人による予約が急増。今年8月1日以降の「予約作成時点」で集計した予約データを見ると、8月15日に底を打ったインバウンド客の予約件数は9月22日から一気に増加をはじめ、10月23日のピークと比較すると約18倍にまで膨らんでいる。
入国規制緩和のニュースに対して反応が早かったのは国別で、1位 香港、2位 米国、3位 韓国、4位 台湾、5位 シンガポールの順。上位10位のうち6割がアジア圏が占め、ヨーロッパ圏は9位にランクインした英国のみ。
インバウンド客の来店動向データを「来店予定日」集計でみてみると、日本人客が週末に増加する傾向にあるのに対し、インバウンド客は平日に来店する傾向が強く、ほとんどが観光として食事を楽しんでいる様子がうかがえる。
インバウンド客への期待が膨らむが、キャンセル率が高いという側面がある。感染拡大局面や自粛要請がない期間はコロナ下であってもキャンセル率の全体平均はおおむね10%程度で推移していた。しかし、インバウンド客によるキャンセル率は25~30%で推移しており、3人1人程度がキャンセルする傾向にあるという。これから年末に向け日本人客もさらなる増加に向かう中、有効なキャンセル対策が必須となっている。

読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0