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取材・執筆 : 加藤一 2022年7月4日
うなぎ・焼き鳥店を展開する株式会社鮒忠(本社:東京都台東区、代表:根本 修、安孫子 由実、安孫子 節人)が、創業152年の老舗料理店「小田原柏又」を運営する有限会社柏又(本社:神奈川県小田原市本町 代表取締役:兼本 貴子)を、株式譲渡により7月1日付けで100%子会社化した。
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柏又は、創業明治3年(1870年)、152年の歴史を持つ老舗の鰻料理店。店名は、創業者の兼本又次郎の文字と、同家の家紋である三つ柏が由来であるとされる。小田原の宮小路と呼ばれるエリアは、かつて多くの料亭や置屋が軒を並べ、花街として多いに賑わっていた。その一角に位置する柏又は、小田原の花柳界の隆盛に一役買い、また、作家の菊池寛や小野佐世男など、多くの著名人に愛されてきた。
鮒忠は、外食事業、鶏肉を中心とした食品卸売事業、割烹店舗事業の3つを基幹事業として展開している。外食事業ではこれまで首都圏を中心に出店してきたが、今回のM&Aにより初めて観光地に店舗を手に入れた。柏又のグループ参加により、"鰻の鮒忠"の評価がより高まることを期待するという。有限会社柏又の代表取締役だった兼本貴子は女将として残り、老舗の味とおもてなしの心を、新生・柏又に受け継いでいく。

「小田原柏又」 神奈川県小田原市本町1-9-35
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