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2022年6月06日(月)08:02 やじうま速報

最古の中華「聘珍樓横濱本店」破産。事業は香港ファンド別法人に譲渡済み。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年6月6日

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 現存する日本最古の中国料理店「聘珍樓横濱本店」を運営する株式会社聘珍樓(資本金:100万円、本社:横浜市中区、代表:林 衛)が債権者から破産を申し立てられ、6月2日に横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は3億円以上の見込み。帝国データバンクが報じた。

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 旧・株式会社聘珍樓は横浜中華街で1884年に創業。日比谷・吉祥寺・大阪に支店を作り、百貨店には売店を出店するなどで、2007年3月期は売上高約107億9900万円を計上した。しかし、高コスト体質で収益性は低調に推移、景気悪化による法人需要の低迷から業績はジリ貧となり、16年3月期の年売上高は約65億2000万円にとどまっていた。このため、リストラ等で立て直しを図っていたが改善に至らず、16年4月に香港のファンドの出資を得て設立された別法人に全事業を譲渡。

 旧・株式会社聘珍樓は平川物産に商号を変更し、17年3月に特別清算開始決定。「横濱本店」の事業については、18年4月に新設分割によって設立した株式会社聘珍樓が継承。しかし、新型コロナウイルスの影響もあって、2022年5月15日に本店を閉店していた。

 譲渡を受けた香港ファンド出資の会社は株式会社聘珍樓(資本金:5千万円、本社:横浜市港北区、代表取締役社長:林 衛)。21年3月期は売上高45億24百万円だが、純利益は赤字5億72百万円。代表は破産した株式会社聘珍樓と同一人物。

 港北区の聘珍樓は、HP上で22年3月には「2022年5月15 日をもちまして聘珍樓横濱本店を一旦クローズすることにいたしました。現在新店舗への移転を準備しております。」と表明していたが、破産が報道された6月2日には「本件に該当するこの「別会社」は、2018年設立以来「聘珍樓横浜本店」のみを経営してまいり、それ以外を経営する当社とは関係がなく、今般、聘珍樓横浜本店を閉店するにあたり清算をすることになりました。当社としましては、別会社とは事業を別にしておりましたので、影響を受けることは全くございませんので、ご安心ください。 」と中区の聘珍楼とは無関係と発表した。

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