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2022年5月18日(水)07:58 やじうま速報

回転すし市場、コロナ禍でも過去最高。ファミレスから客奪う。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年5月18日

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 「回転すし」市場はコロナ禍でも過去最高の7400億円市場に成長した、と帝国データバンクが発表した。

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 コロナ禍で外食産業が苦戦するなか、「回転すし」市場の好調ぶりが際立っている。スシローやくら寿司など大手を中心とした 2021年度の国内回転すし市場(事業者売上高ベース)は、10年前の4636億円(2011 年度)から 1.6倍の規模に拡大、前年からも約600億円増加し、7400億円(8.3%増)を超える見込みとなった。

 20年度は、4~5 月を中心にコロナ禍にともなう休業や時短営業などが響き、前年比で売り上げが最大7割減少する回転すしチェーンも発生するなど厳しい状況で、過去 10 年で初めての減少となった。21年度もこうした影響が残ったものの、前年度後半から売り上げを伸ばしたテイクアウト需要が売り上げを下支えした。地方の回転すしチェーンでは、コロナ前の水準には及ばないものの、帰省による「ごちそう需要」や、観光客向けの需要が復調傾向にある。

 回転すし市場の伸長は、特にファミリー層による需要増が貢献している。総務省の家計消費状況調査によれば、世帯当たりの外食への支出はコロナ禍前の19年度から大きく落ち込み、21年度も低水準で推移した。そうした中でも、回転すしは巣ごもり需要に伴うテイクアウト需要を掴んだ「ハンバーガー」に次いで好調で、21年度は前年を約 1000 円上回る年間1万2624円(2月まで)となった。過去最高だったコロナ前の 2019 年度に迫るほか、10 年前の水準(8560 円)の1.5 倍に達するなど、回転すしの堅調ぶりが際立った。

 20年度に比べて店内飲食が回復したことで、テイクアウトでは需要がつかみにくかったデザートやラーメンなどサイドメニューをはじめとした 300 円や 400 円といった高額商品が、「ファミリー層を中心に売り上げが好調」といった要因も重なったと分析している。

 今後は、ロシアのウクライナ侵攻にともなうロシア産水産品の禁輸や物流網の制限などで、メインとなる水産品で世界的に価格が高騰している点が今後課題となりそう。イクラやサーモンなど人気の定番商品では既に値上げを実施したチェーンもあるほか、「高級ネタを割安に提供する販促キャンペーンが打ち出しにくい」など、原材料高による影響が既に出始めている。

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