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取材・執筆 : 加藤一 2020年10月14日
東海3県を中心に「なつかし処昭和食堂」など居酒屋を展開し、東証マザーズ上場の株式会社海帆(本社: 愛知県名古屋市、代表取締役社長:久田 敏貴)が、債務超過による上場廃止を避けるため、6億3千万円の第三者割当増資を行うと発表した。11月11 日開催予定の臨時株主総会での承認が条件となる。
2020年3月期の決算で3億14百万円の債務超過となり、3月31日には代表の久田氏が個人で約2億円の第三者割当を引き受けたが、コロナ禍で売上が立たない中での人件費や家賃の支払いで6月末には現金預金残高は 46百万円にまで低下した。7月には投資ファンドのNOVEL INVESTMENT株式会社から4億円を借り入れしのいできた。その9月30日の返済期限が果たせず、今回の増資に至った。
6億円を出資するのは投資家 中谷 正和氏(ソラ株式会社、東京都港区)のファンド、ジャパンルネッサンス投資事業組合。出資後には海帆の株式65.86%を所有する筆頭株主となる。内4億円は借入の返済で消え、再び自転車操業に戻ってしまいそうだ。

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