やじうま速報
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取材・執筆 : 加藤一 2019年1月28日執筆
一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡慎一郎)は協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2018年12月度の集計結果を発表した。市場全体では、ファーストフードが堅調で、売上は前年を上回った。12月は、振替休日により土日祝日数が1日多い曜日まわりのなか、各種キャンペーンや季節商品の訴求などが奏功したところが多かったファーストフードに牽引され、全体の売上は102.1%と28ヵ月連続して前年を上回った。一方FRやパブ・居酒屋などでは集客に苦戦するところが多く、特にパブ・居酒屋は忘年会需要が思ったほど振るわず売上99.4%と前年を下回った。
ファーストフード業態は、全体売上は103.7%と前年を上回った。「洋風」は、各社まちまちであったが季節商品やクリスマスのチキン販売の好調などで105.5%。「和風」は、定食メニューの好調などで客単価上昇、売上102.7%。「麺類」は、店舗数増で、売上102.0%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、「回転寿司」でちょい飲み企画や年末需要が好調だったところもあったが、店舗減で売上は99.9%。「その他」は、「アイスクリーム」がクリスマスセールの好調や暖冬傾向で伸び、売上104.1%となった。
ファミリーレストラン業態は、全体売上は100.3%とわずかに前年を上回った。業種別では、「洋風」は高付加価値メニューへの支持が一定程度続いているものの、一部では携帯アプリのクーポンによる値引きもあり客単価が低下、客数の減少もあって売上は99.3%となった。「和風」は暖冬傾向で鍋など季節商品が振るわないところもあり、売上98.9%。「中華」は、引き続きキャンペーンや店舗数増で、売上は102.5%。「焼き肉」は年末需要などが堅調で、売上は103.8%と、25ヵ月連続して売上は前年を上回った。
パブ・居酒屋業態は、飲酒業態は、近年の宴会の少人数化などもあり、忘年会需要が思ったほど伸びず、また金曜日が1日少ない曜日まわりで前年を下回る結果となった。「パブ・ビアホール」は、宴会需要は弱かったものの、営業時間の繰上げやハッピーアワーの強化などで、売上100.7%。「居酒屋」は、売上99.0%となった。
ディナーレストラン業態は、平日の集客や忘年会需要に苦戦したところもあったが、既存店対策強化や、大型の新店効果などにより、売上は103.0%となった。
喫茶業態は、商業施設立地の店が振るわないところや、朝食とランチ以外の時間帯の集客に苦戦したところがあり、売上は99.1%となった。

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