飲食店経営者レポート
記事への評価
取材・執筆 : なぎさひろし 2019年8月5日執筆
女性に歳の話?
それは失礼じゃない?
70半ばになるわよ
颯爽と「ナナハン」を駆る
西池袋の「角打ち」の女将が登場!?
「私は下田の酒屋の娘でね、お見合い結婚で池袋の『三河屋酒店』にお嫁に来たのよ。相手の方も良い方だったし、実家でも酒屋の仕事は手伝っていたから」三河屋酒店は、昭和8年開店の老舗で、昔から数人が飲めるような角打ちはやっていたと語る泰子女将。お酒の販売の自由化をきっかけに、他のお店と差別化をしないと売上が落ちると考え、時代に合わせて、飲食スペースを広くし、料理のメニューも増やし現在のスタイルになったという。
2019年の8月で15周年を迎え、40種以上もある料理の数々、その値段はオープン当初から変わってないとは驚きだ。女将の家庭料理の他にも、実家のある下田より仕入れてくる干物も絶品だと評判。
今はSNS等のおかげで若いカップルや、女性ひとり客が増えたそう。女性客からは低価格で、いろいろなお酒が楽しめるとあって評判も上々。中には、向かいの形成外科から、骨折して入院してる患者さんが内緒で、他の患者さんを誘って飲みに来るそうで、「婦長さん黙認で、みんなギブスして飲みに来たりしてるのよ」と笑う。
お歳は、70代半ばとのことだが、バイクに乗って走るのが趣味というのは驚きだ。「限定解除じゃなくて、20年前に小型、中型、大型と順番に取得したのよ」と自慢げに語る女将の愛車は、HONDAの250ccのオフロードバイクだそう。確かに長身でシャキッとした泰子女将にバイクは似合いそうだ。
普段は配達用の小型バイクで走り回っているとのことだが、「バイクに乗るのが好きだから、ついついスピード出しちゃったり、無駄に遠回りしたりもするのよ。息子もバイクに乗っているので、あまりうるさく言われることもないし、時々は息子の750ccを借りて乗り回しているのよ」。
こうしてアクティブに行動しながら店を切り盛りし、お客様と会話を楽しむ。それが女将の若さの秘訣だろう。そのうち池袋の街角で、見かけるかもしれないな、泰子女将の750ccでお酒を配達する姿を。
ただ、くれぐれもスピードを出しすぎない安全運転でお願いしますね!
東京・西池袋『三河』
東京都豊島区西池袋5-22-4
03-3971-1622
営業時間:17:00〜
水曜定休
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