フードリンクレポート
記事への評価
取材・執筆 : 南原卓也 2024年9月24日
「ビネガードリンク」で脱・定番ドリンクのご提案
【記事のポイント】
●果実とお酢を合わせたビネガードリンク「フルーティス」のポテンシャル
●消費者は、罪悪感を覚えず美味しいものを食べたい
●食事との相性もよく、合わせるメニューを選ばない
<関連記事>
和食店でフェアや新メニューづくりに役立つ"適格な調味料"の活用方法とは
「酒場の主役が変わった?」ぽん酢サワーにハマる"呑兵衛"が急増中
3〜4種分の調味料が1本で完結できる「ベース職人™シリーズ」が食材コストを削減。高品質な味とアレンジ力で多様性が魅力的
「フルーティス」は、からだにやさしいお酢と、果実を合わせて仕上げたビネガードリンクだ。リフレッシュしたいときや、一息つきたいリラックスタイムに、手軽に美味しく健康的に飲めるドリンクとして注目を集めている。
家庭用のイメージが強い「フルーティス」だが、業務用としても重宝されていることをご存知だろうか?
果実のほのかな甘みと心地よい酸味が織りなす「フルーティス」ならではの味わいは、女性を中心に多くのファンを獲得している。今回はカフェ、居酒屋、焼肉と、ジャンルも客層も異なる3つのお店にインタビューを行い、「フルーティス」が持つポテンシャルについて探っていく。
■SUZUCAFE ginza(中央区銀座)
SUZUCAFE ginza
「SUZUCAFE ginza」を訪れると、出迎えてくれるのはたくさんのドライフラワーと流木。奥へと進めば、左右に広がるゆったりとしたスペース。大きな窓から差し込む陽射しが、木のぬくもりを感じるナチュラルな空間を照らしている。
「SUZUCAFE ginza」では、2024年9月より「フルーティス」を「ランチセット」のドリンクとして採用した。その反響はパーソナルマネージャーの種啓介さん(以下、種マネージャー)の想像を大きく上回るものだったようだ。
「SUZUCAFE ginza」の種啓介マネージャー
「客層とマッチしていると思ったし、氷を入れたグラスに『フルーティス』を入れて、炭酸を注ぐだけとオペレーション的にも提供しやすいドリンクです。でも、想像していたよりはるかに注文が入ることに驚きました。」(種マネージャー)
その人気ぶりには目を見張るものがあり、これまで定番だったアイスコーヒーやオレンジジュース、烏龍茶からビネガードリンクに移行する方が増えた。
「『フルーティス』を使ったビネガードリンクは、定番ドリンクのアイスコーヒーやオレンジジュースと同じ価格で提供しています。それならお得感だったり健康面だったりを考えてビネガードリンクを選ぼうという方が多い印象です。」(種マネージャー)
お得感や健康面を考慮しビネガードリンクを選ぶ方は多い
「当店ではハーブティーも人気なのですが、こちらもコロナ禍を経てご注文が増えてきています。フードもドリンクも、少しでもからだにやさしいものを選ぼうとする方が増えているのではないでしょうか。
今回の場合、普通のフルーツジュースではなくビネガー(お酢)という要素が加わることで、見事にそういった意識を持つ方のアンテナにひっかかっています。」(種マネージャー)
世の中の健康志向は今後も下がることはないだろう。「お酢=健康的」というイメージがある限り、ビネガードリンクへの注目度は増していくだろう。
■魚豪商 コダマ(港区新橋)
魚豪商 コダマ
「フルーティス」をお酒の割材として使用し、ビネガーサワーとして提供しているのは、居酒屋激戦区・新橋の人気店「魚豪商 コダマ」。毎朝、豊洲市場から仕入れる新鮮な魚介と、旬の素材をカラッと揚げた天ぷらが人気のネオ大衆酒場だ。
オープン当初は男性客が中心のお店だったが、最近は若い女性客も増えてきた。そこに合致したのが「フルーティス」を使ったアルコールメニューのビネガーサワーだったわけだ。
「魚豪商 コダマ」では「フルーティス」に使用している果実の産地に着目し、「産地巡りフェア」として訴求している。
「魚豪商 コダマ」仕入れ担当の遠田俊介さん
「女性ウケも良さそうだしそれなりに注文は入ると思っていたけど、実際始めてみたら想像以上でした。」
そう話すのは仕入れを担当している遠田俊介さん(以下、遠田さん)だ。
店長の小玉邑椰さん(以下、小玉店長)も、「定番のハイボールやレモンサワーに準ずる人気ぶりです。飲む前は、もっと甘いのかな? お酢が苦手でも飲めるのかな? なんて思いもありましたが、とにかくバランスがよくて飲みやすい。食事との合わせやすさも人気の秘密だと思います。」と、その人気ぶりに驚きを隠せない。
「産地巡りフェア」では、日本各地の果実のフレーバーが楽しめる
「産地巡りフェア」のPOPを見た女性グループによる、独特の注文方法があるのも興味深い。最初はそれぞれが別のフレーバーを選んで注文する。それをみんな一口づつ味見をし、2杯目以降は好きなフレーバーをおかわりするという注文方法だ。
「お酒ってやっぱり、ちょっと不健康なイメージがあるじゃないですか。でも、ビネガーという言葉があるだけで、無意識に罪悪感が薄らぐんだと思います。しかも『果実と酢』ですからね。からだにやさしくて美味しいなら、それはみんな選びますよ。」(小玉店長)
「フルーティス」はノンアルコールのビネガードリンクとしてだけでなく、健康的にお酒を飲みたい方に向けたビネガーサワーとしてのポテンシャルも高そうだ。
■焼肉 皐月 後楽園本店(文京区本郷)
焼肉 皐月 後楽園本店
都営三田線「春日駅」から徒歩1分。東京メトロ各線「後楽園駅」から徒歩4分。「東京ドーム」からもほど近い場所にある「焼肉 皐月 後楽園本店」は、この地で長く営業している地域密着型の焼肉店だ。厳選した黒毛和牛が持つ本来のポテンシャルを最大限まで引き出すことに注力し、高品質な肉をリーズナブルな価格で提供している。
ランチタイムは近隣に住む方や周辺のオフィスに勤める方々で賑わい、ディナータイムはそこに家族で訪れるファミリー層も加わる。一般的な焼肉店に比べ、ソフトドリンクへの需要が高いのも特徴だ。
「焼肉 皐月 後楽園本店」の柴田淳平店長
「女性を中心に、ディナータイムでもソフトドリンクを飲む方は多いです。比較的、定番のソフトドリンクが好まれる傾向にはありますが、『フルーティス』を使ったノンアルコールのビネガードリンクを始めたことで選択肢が増え、お客様にも喜ばれています。」そう話すのは店長の柴田淳平さん(以下、柴田店長)だ。
定番のコーラやジンジャーエール、烏龍茶といった定番ドリンクだけのときは1杯しか飲まなかった方が、2杯目にビネガードリンクを注文することもあるという。
ビネガードリンクは食事に合わせやすい
焼肉とビネガードリンクとの相性にも注目したい。サシが入って脂の多い黒毛和牛は、脂が多いと感じる方もいるのは事実だ。焼肉とビールやハイボールの相性が良いとされているのは、ビールはハイボールに口の中の脂を洗い流してくれる効果があるからだ。
「ビネガードリンクは果実の甘みにお酢の酸味が加わりサッパリしているから、脂が多い肉との相性は抜群です。焼肉に限らず、コッテリした料理や味の濃い料理全般と合わせやすいと思います。」(柴田店長)
メニューに表記してあるのはビネガーソーダのみだが、希望するお客様には、お酒と合わせたビネガーサワーの提供も行っている。
健康でいたいけど、好きなものは食べたい!
健康でいたいけど、好きなものは食べたい。好きなものは食べたいけど、健康的で体にやさしいものを選びたい。からだにやさしく健康的であっても、美味しくなければ意味がない。消費者の心は、いつだって欲張りで正直だ。
からだにやさしく、手軽に美味しい「フルーティス」は、現在の定番ドリンクにはない消費者のニーズに応えるポテンシャルを秘めている。
【取材店舗】
「SUZUCAFE ginza」
東京都中央区銀座2-6-5 銀座トレシャスビル 6F
TEL:03-6228-6090
「魚豪商 コダマ」
東京都港区新橋4-19-10 タカソビル 1F A
TEL:03-5860-1622
焼肉 皐月 後楽園本店
東京都文京区本郷4-17-6
TEL:03-6876-2791
【PR】
フルーティス®
株式会社 Mizkan
読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0