東京だけではない！全国で市民権を得たプルドポーク。お店ごとにメニューや調理法は違っても、共通点はアメリカンポークを使用していること。何故って！？「アメリカ料理であればアメリカンポークを使うのはマナーです」と、どのお店も口を揃えて話す。プロだからこそ、プライドがあるからこそ妥協しない。そんなアメリカ魂を受け継いだ"アツイ"お店を近畿地方で見つけた。それぞれ、お店のコンセプトは異なるがアメリカンポーク以外はナッシングであると言う近畿圏の3店舗を紹介する。

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　アメリカの伝統的なバーベキュー料理だからこそ、アメリカンポークを使う、そのスタイルを忠実に守っている。またスタイルだけではなく、アメリカンポークの味に対しても高く評価しており、先にアメリカンポークの素晴らしさを3店舗から聞いた。

　兵庫県、姫路市にあるアメリカンダイナー「JOHSON BURGERS（ジョーソンバーガーズ）」、境野オーナーは言う。

オーナー　境野太郎氏（JOHSON BURGERS）

　「アメリカンポークの良さは、コスパ、使い勝手の良さ、肉質のバランス（丁度良い硬さ）、脂身の少なさ、肉の旨みの強さですね。ポークもビーフもアメリカンミートは味が濃いのが特長で美味しいです」

　兵庫県、加古川市にあるグリルルーム＆バー「Dedible （デディブル）」、岩本オーナーは言う。

オーナー　岩本卓也氏（Dedible）

　「アメリカンポークは脂っぽくなく、たんぱくさがあります。低脂肪、低カロリーでありながらとてもジューシーで柔らかいのも特長です。ポークもビーフもアメリカンミートは歯ごたえがあるので、同店ではポークもビーフもアメリカン産を使っています」

　京都・岡崎、平安神宮近くにあるバーガーショップ「58DINER（フィフティーエイトダイナー）」、岩本氏は言う。

　「一番はお肉の香りが抜群ですね。アメリカンポークは豚肉特有のパサパサ感や硬さがなく、食感がとても良いです。また、アメリカンポークはプルドポークだけではなく色々な料理に合います。仕入れ業者さんもアメリカンポーク推しです（笑）。くどいようですが、香りのインパクトは一番です」

岩本和樹氏（58DINER）

　2016年8月にオープンした『JOHSON BURGERS』は姫路市内で唯一のアメリカンダイナーである。境野オーナーが集めたアメリカン雑貨に囲まれながらの食事は気分まで盛り上げてくれる。同店の「プルドポークバーガー（1210円）」は、数種類のスパイスで一昼夜漬けた肩ロースを低温で10時間グリル、オリジナルのバーベキューソースで仕上げている。

　「本場アメリカの味を再現するとスモークがきつくなり万人ウケしなくなるので、味にこだわるのではなく、みんなが好む味付けにすることを意識しました」と境野氏は言う。

「JOHSON BURGERS」店内

プルドポークバーガー（1210円）

　また、関西では５〜6年前からスタンダードメニューとしてプルドポークは定着しており、2019年9月には、大阪、京都、兵庫、岡山の1都3県にあるプルドポーク自慢のお店が集まった「関西プルポ戦争」を開催、同店も参加した。

関西プルポ戦争　フライヤー

　加古川市内に5年前にオープンした『Dedible』。オーナーの岩本氏は市内でアパレル、レコード販売、コーヒースタンドなどを展開しており、同社としては初の飲食店となった。お店のコンセプトはニューヨーク・ブルックリンにあるカフェ＆ダイナーをイメージした。19歳から古着などの買い付けで頻繁にニューヨークに足を運んだ岩本氏が現地で食べ親しんだフードを中心に提供している。プルドポークもそのひとつである。

　岩本氏に話を聞くと「プルドポークは知っていましたが、初めて食べたのはニューヨークです。現地ではプルドポークをバケットに乗せて食べていました。日本人はお米好きなので、チキンオーバーライス同様にプルドポークをライスにオンした『プルドポークライス（980円）』は、一番人気のメニューです。このメニューを目的で来店されるお客さんは多くいますね」

　同店では、プルドポークライスの他にプルドポークをポテトに乗せた『チーズフライドポテト（500円）』や、『Baby Back Ribs（1500円〜）』など、アメリカンポークメニューを提供している。

「Dedible」店内

プルドポークライス（980円）

プルドポークチーズフライドポテト（880円）。ポテトにたっぷりのプルドポークをオンしてチーズをかける

　2012年、京都・岡崎にオープンした『58DINER』は古き良き時代のアメリカをテーマにしたバーガーショップである。料理のコンセプトは『COOKING IS LOVE, ISN'T IT?』。ハンバーガーをはじめ、アメリカンカジュアルフードの"LOVE"を込めた手作り料理が自慢である。また、同店は『what is 58's small cycle of food ?』をスローガンに掲げており、人間として、飲食人としての役割を発信している。

　「ここ最近、京都でもプルドポークを提供しているお店は増えたと思います。作り置きができるので、手軽に色々な料理にアレンジできるので提供しているのではないのでしょうか。

　店では、『プルドポークバーガー（1100円）』の他に、『プルドポークプレート（1800円）』も提供しています。テレビでもプルドポークの情報は増えていますので、今後も期待できる1品です」と、岩本氏は話す。

「58DINER」外観＆店内

プルドポークバーガー（1100円）

「58DINER」スローガン

　"アメリカン"をテーマにするお店であれば、プルドポークは欠かせないメニューとなっており、全国的に拡がりを見せている。「アメリカンポークでなければプルドポークとは言えない」と、どのお店もアメリカ料理であればスタイルは絶対であると言う。

「結論！プルドポークと言えば、アメリカンポーク。」これしか言えない。

「JOHSON BURGERS（ジョーソンバーガーズ）」

〒670-0922 兵庫県姫路市二階町84

TEL：079-280-1910

「Dedible （デディブル）」

〒675-0066 兵庫県加古川市加古川町377-1　 079BUILD

TEL：079-426-4004 

「58DINER（フィフティエイトダイナー）」

〒606-8342 京都府京都市左京区岡崎最勝寺町2-38

TEL：075-752-1358