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2021年3月19日(金)08:32

【家飲み】西荻窪の女将も「お見事、参りました」。コロナ禍で再注目の「缶つま」に迫る

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取材・執筆 : 小山裕史 2021年3月17日執筆

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「日本酒おばんざい 梵」女将 伊藤千夏氏

 家飲み需要の拡大に伴い、おつまみ商戦が活発化している。メーカー各社が相次いで新商品を発売しているなか、国分グループ本社株式会社(本社:東京都中央区)が発売する「缶つま」が再注目されている。現在、総アイテム数は70アイテム、1缶で1万円する高級缶詰も販売している。

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 グルメ缶詰のパイオニアである「缶つま」シリーズは、スタンダードの「缶つま」に加え、「缶つまsmoke」、「缶つまマイルド」、「缶つま極(きわみ)」の4種類がある。目を引くのが、1缶5000円以上する「缶つま極」である。金箔入りのたらばがに、松坂牛、気仙沼産フカヒレなどを使用した、超高級缶詰シリーズである。家飲みのおつまみとして、再注目されている「缶つま」について、同社のマーケティング・商品統括部、青木杏里氏に話を聞いた。

---「缶つま」って、何ですか?

青木 「肴で、酒はうまくなる」がコンセプト。パカっと開けるだけで手軽に食べられるおつまみ缶詰で、主に40代以上の方から厚い支持を頂いております。

---70アイテムもありますが、何を参考にしてメニュー開発を行っているのでしょうか?

青木 外食のメニューを参考にすることもありますが、"お酒に合う"ところがキーポイントとなります。また、素材を活かした製法、メニュー作りということも大事にして、素材本来の味わいを損なわないように開発をしています。

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「缶つま」シリーズは70アイテム

---「缶つま」、再注目されていますね。

青木 昨春、初めての緊急事態宣言が発令された際に、再注目をされたと感じています。メディアへの露出も多くありました。やはり外に飲みに行けない状況、家飲みせざるを得ない状況の中で、おつまみ缶詰として注目を浴びました。

---コロナ前と比較して売上も上がっていますか?

青木 去年の3月〜4月は巣ごもり需要で一時的に大きく上がりました。その後は、前年比から少し上回るような状態が続き、2020年は前年比107%で着地をしました。

---雑貨専門店などでは、家飲みグッズと並んで売られている光景をよく目にしますが、相乗効果はありますか?

青木 グッズとの展開は、お客様がより家飲みシーンを想像しやすくさせますので、相乗効果はあると思っています。缶つまを知らない方にとっては、おつまみ缶詰として缶つまを認知して頂くことにも繋がりますので、大変ありがたいです。

---5000円以上する缶詰なんて、消費者の理解を得られるのですか? 実際に売れていますか?

青木 「極シリーズ」は、積極的に販売しようという商品ではなく、缶つまとしての広告塔の役割を果たしています。「こんな高級な缶詰があるんだ」と面白がってもらい、そこから缶つまを知って頂くことで、購買に繋がっていくと考えています。

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「缶つま極」シリーズ 最高値は10800円(税込)

---最後に「缶つま」の裏技レシピなど、教えてください。

青木 パッケージにも謳っていますが、畜肉系の商品は湯煎すると、より美味しくなります。温めたオリーブオイルに、広島県産かき燻製油漬け、ミックスオリーブ、Smokeたこを缶汁も一緒に入れると簡単に美味しいアヒージョを楽しめます。


 高級食材を使用すれば、美味しいのは当たり前であるが、スタンダードな缶つまの味は、どうなのか。実際に、飲食店の女将に食べてもらった。東京・西荻窪にある「日本酒おばんざい 梵」。コの字のカウンターを囲い、連日、常連客で溢れる女将酒場である。ここで働く、伊藤千夏氏に缶つまの完成度を評価してもらった。

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 初めに、人気1位商品「広島県産かき燻製油漬け」の感想を聞いた。

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缶つま 広島県産かき燻製油漬け(650円・税込)

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 「苦味と旨味が凝縮されておりお酒の肴として、この味のバランス、私好みです。お酒好きが好む絶妙なバランスです」

 次に、上野氏が選んだのは「鮭ハラス」。

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缶つまSmoke 鮭ハラス(430円・税込)

 「鮭ハラスを缶詰として食べたのは初めてですが、燻製の香りが味を引き立てています。また、脂がしっかりと乗っており、尚且つ、身が大きく食べ応えがあります。これ、家飲みでお勧めする商品であり、個人的にも買います(笑。)

 「缶詰って、保存食のイメージが強いですが、缶つまは、お店で調理されたような作り立ての味がしました。これ、お店で提供できるくらいの完成度だと思います。お見事です」


 昭和の時代、肴の缶詰と言えば、コンビーフ、さば水煮や鮭缶などが主流であったが、平成になり、グルメ缶詰が登場。その走りが「缶つま」である。現在、70のアイテムが発売されているのには、正直驚いた。また、若い世代は缶詰をそのまま食べる習慣はないと思う。缶つまが再注目されることで、「酒の肴=缶詰」が若い世代にも定着するのではないか。1万円の缶詰とはやりすぎかと思うが、このくらいの遊び心があっても良いと思う。「たらばがに一番脚肉水煮 金箔入」、食べてみたいものだ。


<取材協力店舗>
「日本酒おばんざい 梵」
東京都杉並区西荻窪2-24-7 YT西荻窪 1F
TEL:03-5941-7617

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