フードリンクレポート
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取材・執筆 : 小山裕史 2021年2月25日執筆
コロナ禍で巣籠り消費、家飲み需要が高まっているなか、ビールメーカーや食品メーカーが家飲み市場への強化を図っている。一方で、家電、玩具メーカーも家飲みを楽しむアイテムを発売しているなか、"のんべえ"最強の家飲みアイテム「せんべろメーカー」が昨年12月に発売された。
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「せんべろメーカー」を発売したのは、大阪・東大阪に本社を置くライソン株式会社(代表取締役:山 俊介)。数多くのメーカーが家飲みアイテムを発売しているが、「焼き鳥グリル」や「おでん」など、商品の使用用途をそのまま商品名にしており、遊び心に欠けている。また、汎用性も低く、マルチに使用できる商品は限られている。そんな家飲みアイテムが溢れているなか、せんべろファンの期待に応えたのがまさに「せんべろメーカー」である。
遊び心ある商品名だけではなく、1台でおでん・焼き鳥・炙り&熱燗の居酒屋メニューが楽しめ、更に、とっくり、おちょこまでセットになっている(通販サイトで5980〜7980円)。
量販店には様々な家飲みアイテムが売られている
初回生産分が即完売の「せんべろメーカー」。同社商品部、広報の三上氏に話を聞いた。
---売れ行きが好調ですが、商品化のきっかけやセールスポイントについて教えてください。
三上 最初の緊急事態宣言が発令された2020年4月に企画しました。外食が減ってしまったので、自宅で居酒屋気分が楽しめるアイテムがあれば、家呑みが楽しいのではと思い、商品化しました。卓上で使えるコンパクトサイズで、1台で熱燗、おでん、焼き鳥、あぶりの4役をこなし、アツアツの熱燗と、アツアツのアテが楽しめる便利オモシロ調理家電です。
発売日は2020年12月11日。11月にプレスリリースを配信した直後からネット中心に話題となり、初回生産の約3400台は発売前に予約でメーカー完売。現在も品薄状態が続いており、早く多くの方にお届けできるようただいま増産中です。
---インパクトある商品名ですが、商品名を考案したのは"のんべえ"ですか?
三上 お酒が大好きな社員です(笑)。
---炙り網、熱燗鍋だけではなく、とっくり、おちょこまでセットになっているとは"のんべえ"にはたまらないですね。
三上 「せんべろ」の世界観を卓上で再現するために、炙り網、熱燗鍋、おでん鍋、とっくり、おちょこをセットにしました。酔っぱらっておでん鍋や熱燗鍋をひっくり返さないよう、付属の熱燗鍋とおでん鍋は、本体に載せた時にしっかりはまる構造になっています。
せんべろメーカー(セット内容:本体、トレイ、焼き鳥網、炙り網、おでん鍋、熱燗鍋、とっくり、おちょこ)
---こんな使い方もできるという、メーカーならではの裏技などありますか?
三上 熱燗鍋を使って、カレールーにチーズを溶かして、チーズカレーアヒージョはいかがでしょう。脇に網を敷いて、ウインナーやブロッコリーなどをあぶって、チーズカレーソースに浸すのがお勧めです。炙り網を使って、チキンナゲットを炙るのも美味しいです。裏技は、アウトドアのように、オイスターやサバ缶など、缶詰めをのせて香辛料などをプラスすれば、更にバリエーションが広がります。
同社の商品ページには、コンビニのおでんセット200円、スーパーの焼き鳥5本300円、日本酒2合+エイヒレ少々500円の合計1000円と記載されている。間違いなく、せんべろメーカーである。
せんべろメーカーは、家飲みを楽しむ目的で企画された商品であるが、家飲みだけではもったいない。飲食店への経営支援とし、店先の路上にテラス席を設ける特例措置は3月末まで延長されている。これからの季節、テラス席での外食は気持ちいい。テラス席のお客限定でせんべろメーカーを貸し出し、"テラスでせんべろ"も他店との差別化に繋がるのではないか?
春はテラスで"せんべろ"だ。
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