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2021年3月05日(金)08:33

【家飲み】高円寺の女将が仰天した。「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」

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取材・執筆 : 小山裕史 2021年3月4日執筆

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「おさけと小料理 non」女将 大塚美咲氏

 今春、家飲み市場を独占すると思われる活気的なビールが登場する。「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」、缶ビールでありながら、お店で飲む樽生ビールのようなキメ細かい泡が楽しめる缶ビールである。4月20日(火)に全国発売(コンビニエンスストアでは4月6日(火)から先行発売)。1987年、世間が注目したスーパードライ誕生の再来となるか。

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 ビール好きなら誰もが憧れる家での飲み方が、居酒屋などで飲む樽生ビールである。クリーミーなキメ細かい泡はビール好きにはたまらない。玩具メーカーなどがビール缶に装着する泡サーバーや、超音波でクリーミーな泡を作る電動泡立て器などを発売しているが、どうしても手間とコストがかかってしまう。ビールファンの"あったらいいな"に応えたのが「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」である。先行発売まで約1カ月に迫り、アサヒビール ビールマーケティング部 ブランドマネージャーの中島健氏に新たなチャレンジにかけた思いを聞いた。

---まずは、商品化のきっかけについて聞かせてください。

中島 4年前ですね。家飲みにおけるアルコールの種類が拡がってきました。節約志向とも言われ、ビールであれば新ジャンルや100円前後で買える酎ハイが増えてきました。それ以外にもクラフトビール缶や梅酒なども目立つようになり、消費者のアルコールにおける選択肢が増えた年でした。

 消費者アンケートを行うと「家飲みが楽しくなってきた。充実してきた」などの声が多数ありましたが、「家飲みでもお店のような生ビールが飲みたい!」との声が印象的でした。外食業界に携わっていれば、週3回や毎日のようにお店で生ビールを飲む機会はありますが、一般の消費者はそこまで外食の回数は多くありません。このような消費者のニーズを実現できないかと思い、商品開発に着手しました。

---缶ビールでも簡単に樽生ビールのような泡ができるのですか?

中島 苦労はしました(笑)。基本、缶ビールは空けた瞬間に泡が噴かないように設計されており、これまでは泡を噴かせないようしていましたが、今回は「泡を出す」。今までやってきた真逆の取組みです。どのようにすれば、自然に泡が出るようになるのか約2年間研究してきました。

 また、クリーミーな泡を作るのに重要なのは温度です。温度によって泡の出かたは変わります。冷蔵庫の温度は、それぞれ環境によって異なります。例えば、ファミリー層の冷蔵庫は中身がたくさん入っていますが、単身者の場合はそこまで入ってはいません。調べてみると、家庭の冷蔵庫の温度は平均5.7度で、4〜8度を生ジョッキ缶の飲み頃温度として設定しました。4〜8度の間で冷やすことでご満足頂ける泡を楽しめます。

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缶を開けると泡が自然に発生する

---生ジョッキ缶の位置づけについて聞かせてください。

中島氏 生ジョッキ缶は、普段あまりビールを飲まない20〜30代をメインターゲットにしています。若い世代にもっとビールの価値を知ってもらいたいです。生ジョッキ缶の最大の特徴は、ビールを飲む、飲まないではなく、商品として面白いと興味を持っていただくことです。缶を空けて泡が出ることで、「ビールをあまり飲まないけど、これは面白い」、「これだったら、週に1回飲もうかな」と、ビールに関心を持ってもらうことが生ジョッキ缶の位置づけです。

---先行発売が1カ月後に迫り、今の心境を聞かせてください。

中島 過去も通年商品を発売してきましたが、そのなかでも生ジョッキ缶は、最も反響があります。これまでも、新商品の発売前、消費者に体験して頂きますが「パッケージが好き」、「味が美味しい」などの反応が多かったですが、生ジョッキ缶はパッケージや味などではなく、「これ、面白いね」、「テンションが上がる」、「ワクワクする」など、情緒的な言葉が多くあり、これまでの通年商品と違った反応でした。エンターテインメント性もあり、手応えは感じています。

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自然に泡が立ち始める

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数秒後には口いっぱいに泡ができる

---スーパードライ頼み、一本足打法と言われていますが。

中島 新ブランドでの構想もありましたが、僕らが真摯にこの3年向き合ってきたのはスーパードライの存在意義であり、「前向きに生きる全ての人々を応援する」ブランドになることを目的に取り組んできました。スーパードライは、アサヒビールの一番の強みであり、1987年の発売当時はお客様をワクワクさせることができたと思います。生ジョッキ缶こそ、スーパードライでやるべき商品であり、再度、スーパードライでお客様をワクワクさせることが僕らの役目でもあります。

---最後に、家飲み需要が高まっているのも追い風ですね。

中島 家飲みをより楽しく、より本格的に楽しめるのが生ジョッキ缶であり、外食ができないストレスを家で気軽に発散できるような商品として、お客様に選ばれることを願っています。

---ありがとうございました。


 生ジョッキ缶のメインターゲットが20〜30代とのことで、東京・高円寺で「おさけと小料理 non」を経営する、20代の女将、大塚美咲氏に実際に生ジョッキ缶を体験してもらった。

---生ジョッキ缶、どんな印象ですか?

大塚 缶のフタが、大きく開くのでどんな味わいなのか楽しみです。開けたときに、泡が出るなんて驚きですね。

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---飲んだ感想はいかがですか?

大塚 普段の缶ビールと違い、よりスッキリした味わいです。飲み口が全開なので、ビールがダイレクトに入ってきます。香りや喉ごしが違いますね。これはいいですね(笑)。私、缶ビールの小さな口のもどかしさが苦手なので、家で缶ビールを飲むときは飲み口が大きいグラスに入れて飲んでいます。缶の口が大きく、キメ細かい泡があるなんて理想の缶ビールです。ここまで、クリーミーな泡ができるなんてびっくりしました。やっぱり生ビールの醍醐味は泡ですよね。生ジョッキ缶、間違いなく家飲みで楽しめるビールだと思います。

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 昨今、スーパーではハイボールやレモンサワーを中心とした酎ハイのアイテムが棚を独占している。生ジョッキ缶が起爆剤となり、ビールアイテムを盛り上げてくれるのではないか。「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」、4月20日の発売が待ち遠しい。

<取材協力店舗>
「おさけと小料理 non」
東京都杉並区高円寺南3-16-21
TEL:03-5929-9948

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