コロナ禍で、おうち居酒屋、家飲みの、人気が高まっているなか、調理の手間もかからず、ひと工夫で変わり種メニューが楽しめる「栃尾揚げ」が話題になっている。家飲みで栃尾揚げ、テイクアウトニーズもあるのでは？

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　「栃尾揚げ」は、新潟県長岡市の栃尾地区のご当地グルメである。通常の３倍もの大きさの油揚げであり、鍋で２回揚げることで芯までふっくらと揚がるのも大きな特徴だ。数年前から、居酒屋のメニューでもよく目にするようになった。フライパンで焼いて、生姜すりおろしとネギを盛り、醤油をかけて食べるのが定番であるが、納豆やチーズ、キムチに明太子、ひき肉などを挟むなどバリエーションが豊富にあるのも栃尾揚げの魅力である。

　居酒屋の店主は、栃尾揚げの魅力をこのように語っている。

　「原価が安いのが一番ですね。厚揚げを提供してもごく普通ですが、メニュー表記に『栃尾揚げ』と記載すると、"ちょっとここのお店、こだわっているな"と、お客さんに思わせられます。また、キムチやチーズなど居酒屋で使用している食材を足すことでメニューのバリエーションも豊富になります。栃尾揚げを注文のお客さんには栃尾揚げのストーリーを説明して、八海山など新潟のお酒を一緒に提供することで、客単価アップに繋げています。もちろん、日本酒との相性は抜群です」

　東京・高田馬場にある「全国唯一の揚げたて栃尾揚げ　あげ屋は」オープンから既に12年迎える栃尾揚げ専門店である。家飲みニーズが高まるにつれて、居酒屋メニューが家庭でも浸透してきた。栃尾揚げ、変わり種を入れてテイクアウトメニューとしての可能性はありそうだ。