やじうま速報
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取材・執筆 : 加藤一 2022年12月9日
街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2022年11月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では47.9ポイント。10月から13.1ポイントも下がった。3か月ぶりの下振れとなった。
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2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、43.0 ポイント。 10月から10.8ポイントも下がった。コロナ第8波による外出控えと、値上げによる消費の冷え込みが心配材料となっている。仕入れの値上がりにより利益が圧迫されることも痛い。
■街の声
「コロナ禍による行動制限などは行われていないが、11 月に入り、新型コロナウイルスの新
規感染者数が増えていることで影響が出ている。ニュースで取り上げられるたびに人出が少なくなっており、それに伴ってタクシーの利用も減っている。特に夜の遅い時間帯の利用客が減っている。」(北海道・タクシー運転手)
「新型コロナウイルスの新規感染者が増えてくると段々と客足が悪くなる。これから景気が良くなるような材料もないため、しばらくは忍耐の時期になる。」(北海道・スナック)
「今月前半の滑り出しはとても良く、景気が良くなってきたと思ったが、中旬から後半にかけて新型コロナウイルスの新規感染者数が増えたためキャンセルが相次ぎ、景気は減退した感じになっている。」(東北・一般レストラン)
「現在は全国旅行支援のおかげで人が動いている。しかし、物価高の影響もあり、この先は不透明である。」(東北・高級レストラン)
「何と言っても次々とやってくる原材料の値上がりで、仕入値がどんどん上がっていることで、仕入れのたびに上がっている物さえある。仕方がないとはいえ、利益には響く。」(北関東・一般レストラン)
「3割ほどの値上がりは当然だが、今後も食料品の値上げなどが予想されている。年末年始の後は、消費は抑えられると思うので、年明け後の2~3か月は、やや悪くなる。」(北関東・ファーストフード)
「全く宴会が入らないというわけではなく、会社の集まりも少しは入ってくるし、家族の集まりで利用してくれる人も増えている。ただし、新型コロナウイルス感染症にり患してしまっての予約キャンセルが多々ある。」(南関東・一般レストラン)
「新型コロナウイルスの感染第8波が収まらず、行動制限をかけなくても、宴会や会食の機会が減っている。」(甲信越・高級レストラン)
「本来なら忘年会シーズンに入ってくる頃なので、売上もかなり期待できる。ただ、新型コロナウイルスの感染第8波等もあり、皆が大分緊張感を持っているので、なかなか大人数での忘年会は期待できそうもなく、前年と同じように自粛ムードがまた続くのかと考えると、余り期待はしていない。」(甲信越・スナック)
「来店客の様子では、最近は自分で消費するための購入が多く、友人などへの差し入れは少ないように見受けられる。」(東海・一般レストラン)
「円安やウクライナ危機などで、エネルギー価格や食料品価格が更に上昇するため、外食の頻度が減り、販売量の減少につながることが予想される。」(近畿・一般レストラン)
「客が新型コロナウイルス感染症にある程度慣れてきたような印象を受けるが、値上げの影響が徐々に出てきている。来店頻度が下がっている常連客もいるため、景気はやや悪くなる。」(中国・一般レストラン)
「年末に向けては一時的に良くなると考えられるが、新型コロナウイルスの感染拡大や原料の価格高騰、商品値上げ等による消費の冷え込みが予想される。」(九州・一般レストラン)
「週末の予約状況が例年並みに入り始めている。平日は波がある。平均単価も 200 円上がっている。」(沖縄・居酒屋)
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