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取材・執筆 : 加藤一 2022年12月7日
東京・神楽坂で高級焼肉「翔山亭 神楽坂本館」を運営する株式会社翔山亭(本社:東京都新宿区、代表:金 徳昌)が、11月30日に東京地裁へ自己破産を申請し決定を受けた。負債は約6億3750万円。帝国データバンクが報じた。
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「翔山亭 神楽坂本館」は2008年3月に設立。厳選した黒毛和牛を一頭買いし、安定した品質の素材をベースに焼肉と和食を融合したサービスを提供。高級感ある店構えが特徴で、和室の個室を中心としていたことから企業の接待などに利用されるケースが多く、店舗数が8店舗にまで拡大した18年6月期には年売上高約9億円を計上していた。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響から外食需要や接待需要が落ち込んだことで、22年6月期の年売上高は約2億7000万円にまで落ち込み、赤字決算が続くなど厳しい運営が続いていた。この間、店舗の閉鎖を進めたことに加え、新規サービスとして、肉のサブスクサービス、新ブランド「プロテインキッチン」を立ち上げ、豚肉や鶏肉などを使用した高タンパク・低カロリーの低価格弁当の販売を開始したが奏功せず、先行きの見通しが立たなくなった。

「翔山亭 神楽坂本館」ファサード (食べログより)
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