やじうま速報
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取材・執筆 : 加藤一 2022年9月22日
くら寿司株式会社(所在地:大阪府堺市、代表取締役社長:田中 邦彦)が、 SDGs の取り組みの一つである低利用魚活用の一環として、普段は駆除の対象になっているニザダイに、廃棄予定のキャベツを与え、養殖した「キャベツニザダイ」を 9月16日(金)から期間・数量限定で全国の店舗で販売している。
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ニザダイは、主に西日本でよく獲れる魚で、海藻を主食とすることから、水産物の産卵や育成に重要な役割を果たす海藻が大規模に消失する現象である「磯焼け」の原因とされ、駆除の対象となるなど、いわば"厄介者"扱いされている。また、海藻が主食であることから身には独特のにおいがあり、商品化へのハードルも高く、市場であまり取り引きされない低利用魚だった。
同社でキャベツをえさにした実証実験を行ったところ、においを軽減できることが判明。本来ニザダイが持つ良質な脂のりや身質をおいしく味わえる商品にできたことから、2020年11月に10店舗にて試験販売したところ好評だったという。それを受け、この度、供給体制を整えたことで全国の店舗で販売に踏み切った。キャベツで養殖したニザダイの全国発売は、今回が初。
回転寿司は仕入れコストの高騰に苦しみ、さらには高単価メニューも売れないのが現状。低価格で売れるネタ探しに躍起になっている。

キャベツを食べるニザダイ

キャベツニザダイ 220円
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