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取材・執筆 : 加藤一 2022年1月4日
高級寿司「久兵衛」を運営する株式会社久兵衛(本社:東京都中央区、代表:今田 洋輔)がホテルオークラに対し1000万円の賠償を求めていたが、12月27日に東京地裁が請求を退けた。
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久兵衛は1964年からオークラ東京直営の高級和食店「山里」に隣接するメインエリアのテナントとして営業していた。オークラ東京は建て替えに当たり、完成まで退去するよう求めた。しかし、久兵衛は占有使用権を主張。2015年には、完成後の入居スペースは双方が協議の上で検討されるとの和解が成立していた。
完成後のオークラはプレステージタワー4階のショッピングアーケード内を提供し、久兵衛も出店した。しかし、久兵衛は和解で決められた協議がなく一方的に提示されたとして2018年9月に提訴。今回の東京地裁は、「契約条項に照らしても、原告(久兵衛)の主張する義務を負うとは解されない」として、請求を退けた。
現在も久兵衛はオークラ内で営業している。オークラのHPではホテルレストランとして「山里」は紹介されているが、「久兵衛」は無い。ショッピングアーケード内の1テナントとして紹介されているのみ。50年以上の付き合いという甘えは、契約の前では通用しなかった。
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