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やじうま速報

外食ニュース

2022年1月03日(月)08:33 やじうま速報

【外食市場21年11月】飲酒業態、回復ムードでもコロナ前の5割。逆手に取る居酒屋もあるが。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年1月3日

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 社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2021年11月度は、約1年ぶりに営業時間短縮要請が解除され、酒類提供の制限も無くなり、好調が続くFF洋風の牽引で全体売上はほぼ前年並みの99.8%、コロナ前(2019年)比で91.8%まで回復した。

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 飲酒業態は前年比96.8%と回復の兆しが見える。しかし、夜間の客足は鈍い。特に飲酒業態はコロナ前比では51.9%と、半分にしか戻っていない。しかし、「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」は2020年・21年で50店舗を達成し、「新時代」は2021年で20店舗を出店している。コロナ禍を逆手に取って、出店した居酒屋チェーンもある。

 ファーストフード業態は、引き続き「洋風」がけん引し売上は101.9%、コロナ前比では103.1%となった。「洋風」は時短解除により他業態に顧客が流れる動きもあるが、依然テイクアウト、デリバリー、ドライブスルーが堅調で売上103.6%、コロナ前比では115.2%となった。「和風」は、来客が戻り新商品も好調で、売上は102.4%。「麺類」は、昼時の来店が復調し、全体売上99.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、「持ち帰り米飯」業態においてパック詰めによる商品提供が好評であったものの、要請解除による他業態への顧客流出もあり売上は97.7%となった。

 ファミリーレストラン業態の全体売上は95.2%、「洋風」は時短要請から解除されたものの夜間の客足が鈍く、売上は94.9%となった。「和風」は特に夜間の集客に苦労し93.1%。一方「中華」は、引き続き持ち帰りが好調で、かつ若年女性などへ顧客層を幅広く拡大させ、売上100.7%。「焼き肉」は、夜間来客の戻りが遅いことに加え、以前の営業時間帯に合わせた労働力確保が追い付かず、前年比では売上94.3%となった。

 パブ・居酒屋の飲酒業態は深夜まで開店可能になったことによる集客効果があり、回復の兆しが見える。パブ・居酒屋業態全体の売上は96.8%、コロナ前比では51.9%。「パブ・ビアホール」の売上はコロナ第3波が発生しはじめた前年を超え111.4%(コロナ前比54.2%)、一方「居酒屋」は91.0%(コロナ前比50.8%)と業種間で差が生じた。

 ディナーレストラン業態は飲酒業態と同様、時短要請の解除で客足が戻りはじめ、売上は100.7%(コロナ前比80.0%)になった。酒類の解禁や持ち帰り需要も寄与し回復傾向となったが、団体需要は依然芳しくない。

 喫茶業態は、商業施設や繁華街の店舗で人の流れが戻り、売上は105.2%となった。コロナ前比では77.7%。

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コロナを追い風に、21年で20店舗出店した「新時代」

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