外食ニュース
外食産業関連の専門紙誌で構成する外食産業記者会は、その年に活躍した外食関連経営者などを選ぶ「外食アワード」で2021年の7氏を選出した。
「外食事業者」部門は、4社6人。
FOOD&LIFE COMPANIES代表取締社長兼CEOの水留氏は、回転寿司業界トップの「スシロー」を商品面やプロモーションでブラッシュアップ。他社をさらに引き離すとともに、事業の構造改革にも熱心で繁華街型の寿司居酒屋業態の「杉玉」をいち早く開発。老舗持ち帰り寿司店、京樽の買収にも踏み切り、テイクアウト市場の拡大を図ったことが評価された。
GOSSO代表取締役の藤田氏は、「0秒レモンサワー 仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」を開発。全卓に設置された卓上レモンサワーは「0秒レモンサワー」の愛称で一大ブームを巻き起こした。模倣店も全国に拡がり、卓上レモンサワーの火付け役となった。コロナ禍にもかかわらず、出店の勢いは止まることなく、2021年11月にオープンした奈良・近鉄奈良店で45店舗となった。
DREAM O代表取締役社長の赤塚氏は、居酒屋業態を主力にする中で、コロナ前から育成していたカフェ業態「Espresso D' Works(EDW)」と食パンの物販店「One Hundred Bakery」の出店を一気に加速させ、コロナ禍にありながら行列の絶えない繁盛店を創り上げた。さらに、居酒屋の二毛作店としてスタートしたハンバーグ専門店「君のハンバーグを食べたい」がヒット。新たなヒットメーカーとして注目された。
株式会社挽肉と米の山本氏、清宮氏、小西氏は、「挽きたて、焼きたて、炊きたて」の3たてにこだわった炭火焼きハンバーグと炊きたてごはん専門店「挽肉と米」で大ブレイク。常に行列が絶えない店となった。炊きたての米の上に焼きたてのハンバーグをのせて食すという「体験」の価値をシンプルに掘り下げたことが評価された。
「中間流通・外食支援事業者兼食材事業者」部門は、サンデン・リテールシステム専務執行役員の野口氏。冷凍自動販売機「ど冷(ひ)えもん」を2021年1月末発売以来、外食関連企業から想定以上の注文が入った。24時間無人販売、非対面で購入できるといった「ど冷えもん」の特長がコロナ禍で支持された。外食企業でも店舗に冷凍食品自販機をおくところが増え、外食企業の販路拡大を支援したことが先行の決め手となった。
「食材事業者」部門は、今回、該当者なしだった。
2020年を象徴する外食キーワードは、「酒類提供禁止」「DX」「ミートショック」「チキンバーガー」「フルーツサンド」「映えグラス」の6つ。
表彰式は、2021年1月19日、東京・池袋のサンシャインシティで開催する「焼肉ビジネスフェア/居酒屋JAPAN」会場で行う予定。
<関連情報>
外食産業記者会ホームページ
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