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2021年1月26日(火)07:37 やじうま速報

【外食市場20年12月】忘年会消失。「パブ・居酒屋」、39.1%に急落。

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取材・執筆 : 加藤一 2021年1月26日

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 一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2020年12月度は、外食全体の売上は忘年会や帰省など期待された年末需要が消失し、84.5%と大きく落ち込んだ。

 12月は、新型コロナ新規感染者数が更に増加、度重なる政府・自治体からの営業時間短縮要請や外出自粛要請などにより、客足が急減、店内飲食業態は大きな打撃を受けた。特に夜が書き入れ時の飲酒業態は再び壊滅的状況で、「パブ・居酒屋」は39.1%に急落した。

 ファーストフード業態は、洋風など巣ごもり需要で堅調な業態もあったものの、コロナ第3波の影響で客足減少、全体売上97.0%となった。「洋風」は、ドライブスルー、テイクアウト、デリバリーの好調に加え、各社クリスマス時期のチキンの予約販売が好調で、売上104.8%と唯一前年を上回った。「和風」は、引き続き高単価の季節メニューの好調と、テイクアウトの下支えもあり、売上は前月並みの94.7%。「麺類」は、郊外の路面店に一部回復が見られたが、コロナ感染の勢いは衰えず月後半にかけて客数減、売上81.9%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、テイクアウト需要の高まりで比較的堅調、売上は96.2%。

 ファミリーレストラン業態は、前月末から客数減少傾向が続き、加えて酒類を提供する飲食店等に対する時短要請が全国に広がり、全体の客数は75.2%、全体売上は78.2%となった。「洋風」はデリバリーやテイクアウトが健闘したが売上は74.0%、「和風」は忘年会等の需要が振るわず74.2%、「中華」はテイクアウト・デリバリーに支えられ92.3%、「焼き肉」は大人数の宴会が消失し88.6%となった。

 パブ・居酒屋業態は、「コロナ第3波」の影響で酒類提供店舗に対する営業時間短縮の要請が全国的に広がり、夜の営業が売
上の大半を占めるパブ・居酒屋は特に大きな打撃を受けた。業態全体の売上は39.1%、「パブ・ビアホール」は売上36.2%、「居酒屋」は39.8%だが、前年同月比20%台の店も出るほど厳しい状況が続いている。

 ディナーレストラン業態は、これまで時短の要請と解除が繰り返される中、法人や大人数の宴会が全く期待できず、売上は急減、前年同月比58.1%となった。

 喫茶業態は、年末には人の動きが更に鈍り、繁華街・ビジネス街はもとより郊外店舗でも集客が減り、売上は71.7%となった。

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