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2022年7月28日(木)11:18

【コラボ企画】カゴメ「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」×ミツカン「カンタン酢」繁盛店が語る美味しさと省力化のコツと工夫

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取材・執筆 : 千葉哲幸 2022年7月20日執筆

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【記事のポイント】

●カゴメ×ミツカンのコラボ企画
●簡単・おいしい 夏のマリネメニュー
●省力化のコツ


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飲食店では"人手不足"が恒常的に問題となっている。その理由は"長時間労働"にほかならない。料理を仕上げていくまでの調味料や食材の仕込みに時間が取られて、本来あるべき"楽しい職場環境"をつくることが困難となっていた。しかしながら、このような下処理を終えた食材やバランスよく調味された調味料が存在したらどうだろうか。今回はメーカーを超えた「コラボ企画」、カゴメ「自然解凍で使えるイタリア産グルメ野菜」×ミツカン「カンタン酢」によって魅力的なメニューをつくった洋食店と和食店の事例を紹介しよう。

■ベースが出来ているから調理のひと工夫で強いオリジナルメニューが生まれる
「ビストロ オオカミ」 (東京・北千住)

東京・北千住は江戸時代に江戸近郊最大の宿場町「千住宿」があった町。人口は1万人を超えていたという。その一帯は現在「宿場町通り」となり、飲食店や小売店が軒を並べて賑わっている。「ビストロ オオカミ」はその路地裏にあり、大きな白い建物の上に植栽が施され、入り口が一枚ドアになっていて、このような店の佇まいに個性的な風情を感じる。

1-オオカミ店頭.JPG
「ビストロ オオカミ」は北千住「宿場町通り」の路地裏にある個性的な佇まい

ドアを開けると手づくり感があるテーブル、キッチンやバーカウンターがきちんと整理され、シャンソンのアコーデオン演奏がBGMで流れている。外観と内装のギャップが別世界を感じさせて楽しい。

同店は約20年前、綾瀬に「osteria SANZOKU」を立ち上げた株式会社SANZOKU(本社/東京都足立区、代表/釜賀隆太)が4店舗展開している中での一店。他の店も亀有、北千住と近隣にあり"地元"に親しんでいる。代表の釜賀氏は飲食業の前に建設業を営んでいて、現在の店舗はすべて釜賀氏の指揮の下で従業員が手づくりしたもの。

「ビストロ オオカミ」は2012年にオープン。メニューは西洋料理でタパス、パスタという具合にバラエティをつくっている。"季節のおすすめメニュー"として「スズキのブルスケッタ~ソースヴェルデ~」715円(税込、以下同)、「鴨のコンフィと夏野菜のラタトゥイユ」880円、「有頭エビと真鯛のコトリアッド~ブルターニュ風魚介煮込み」2090円をラインアップしている。

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カウンターからオープンキッチンのてきぱきと働く様子を見ることができる

看板メニューは「国産ムール貝の白ワイン蒸し」でレギュラー1375円、ラージ2288円。同店で一度このメニューを体験するとこのメニューの目的客となり、「オオカミ=ムール貝」が定着するようになった。ムール貝の消費量は月100㎏程度となっている。

筆者は土曜日の夕方訪ねたが、17時オープンに合わせて予約のお客が3組ほどウエーティングしていた。北千住駅には4社5路線が乗り入れていて実に交通至便。同店の顧客は地元の人だけではなく、都心や茨城、栃木と広域に及んでいる。客席数は約50席強で予約客が多く週末には予約客が15~20組でカップルや女子会がほとんど。

さて、同店では"夏メニュー"をつくるアイテムとしてミツカンの「カンタン酢」を使用した。

調理責任者の山崎健悟氏はこう語る。
「実は、私の自宅で『カンタン酢』を使っていました。甘酢漬けや寿司にも便利です。今回お店のメニューに改めて使ってみたところ、バランスがとても良くて、間違いのない調味料だと感じました。お酢に塩や砂糖を溶かすためには熱をかける必要があり手間がかかるんです。『カンタン酢』はその手間を省いてくれる。そして、足し算ができるところも良いですね。素材や料理に合わせて、ハーブやスパイスを加えてひと工夫ができる。使い勝手の良い調味料です」

さらに、カゴメの「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」を加えてみた。これは食味がしっかりとしたイタリア野菜が"カット済""焼成済"で、"自然解凍"するだけでそのまま使える。この作業を省かれることから時短が可能となる。

3-オオカミ商品.JPG
「イタリア産グリル野菜」と「カンタン酢」を使用した「スズキと夏野菜のエスカベッシュ」

「カンタン酢」と「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」を使用したメニューとして「スズキと夏野菜のエスカベッシュ」を披露してくれた。スズキは塩でマリネし水分を抜き、「カンタン酢」で酢〆し、粉をはたいて180度で揚げる。「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」の他に玉ネギとレモンスライスを添えて「カンタン酢」を入れて仕込む。

山崎氏はこう語る。
「このメニューは前日につくって、漬け込んでマリネしておくため、オーダーがあると手早く提供することが出来る。つまり省力化です。そして、味がしみ込み、馴染んでおいしくなるという二つの利点があります」

4-オオカミ調理責任者.JPG
日々メニューのアイデアづくりに余念のない調理責任者の山崎健悟氏


■グリル夏野菜と味が整ったお酢でマリネを連想、西京味噌で見せる"和食店の技"
「日本酒と肴 あらばしり 亀戸店」 (東京・亀戸)

店名の「あらばしり」とは、日本酒をしぼったときに一番初めに出てくる酒のこと。フレッシュであり希少である。日本酒ファンにとっては強く惹かれる言葉だ。これを名乗る店は常連客が多いようだが、「日本酒と肴 あらばしり 亀戸店」の場合、以外にも新規客が半分程度となっている。それはwebで"日本酒"で検索して来店するパターンが多いからとのこと。

同店は東京・JR亀戸駅北側から徒歩で5分程度の場所。飲食店が密集するエリアを抜けた亀戸中央通商店街に面している、青果店や惣菜店が軒を連ねて夕暮れ時には地元の人でにぎわう。同店は間口が広く、家紋のようなロゴの暖簾が粋な雰囲気を醸し出している。

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庶民的な商店街の中で"粋な和食店"の雰囲気を醸し出す「日本酒と肴 あらばしり亀戸店」

店頭のA看板で「日本酒大好きorビギナー大歓迎!」とあり「0.7合580円」「1合850円」と"均一価格"であることを訴求。これに安心感を抱くことから新規客も入りやすいのだろう。

「あらばしり」は亀戸店のほかに門前仲町店がある。経営する有限会社ケイキューブ(本社/東京都江東区、代表/和田晃太郎)は20年前に銀座三丁目で和食店を立ち上げ、現在はこれらの二店で"あらばしりファン"を取り込んでいる。メニューは代表の和田氏が同社料理長の渡嘉敷彰氏にイメージを伝えてラインアップしている。

筆者が「何かおすすめを」とお願いしたら、「3年物 酒盗のせオトナノポテトサラダ」649円(税込、以下同)を推してくれた。これはアンチョビや魚肉ソーセージで整えた柔らかいポテトサラダに西伊豆産の3年物の酒盗をトッピングしているもの。旨味が尖った酒盗とソフトなポテサラでお酒が進む。調理の塩は同じ西伊豆、土肥の天然塩を使用している。

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カウンターの中に置かれ照明のついたリーチインクーラーが日本酒ファンにアピール

夏に向けた新メニューとして渡嘉敷氏は、季節感のある夏野菜と、さっぱり味のお酢を使った料理をつくろうと考えた。そこで、カゴメの「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」とミツカンの「カンタン酢」を使い、魚介類として甘エビも添えてみた。「カンタン酢」は味が整っているので、水で薄めて加減を調整。それにとろみを加えるためにミキサーにかけた玉ネギを和えた。さらに西京味噌を加えた。「当店は"和"なので、マリネから"酢味噌"を連想した。そこで"京風"にしてみようと発想が膨らんだ」と渡嘉敷氏は語る。

出来上がったメニューは「甘エビと夏野菜の京風マリネ」748円。西京味噌によってまろやかなマリネに仕上がっている。甘エビの頭の素揚げをトッピングして、全体的に柔らかなメニューに歯応えを加え、さらに揚げたてナスの素揚げを添えて冷たいメニューに温かさを組み合わせた。

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食感や温度感のバラエティが楽しめる「甘エビと夏野菜の京風マリネ」748円

「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」は"カット済"であり"焼成済"、さらに使用する際は"自然解凍"だけ。「カンタン酢」は味が整った調味料。「自然解凍で使えるイタリア産グリル野菜」だけでは夏メニューをつくる発想はなかなか生まれにくいが、これに「カンタン酢」が加わることでそれを可能にした。それに、店のコンセプトを知り尽くす料理人のアイデアが加わることによって、食感や温度の組み合わせが楽しい"夏のメニュー"が誕生した。

また「カンタン酢」は酢加減や塩加減が整っていることから、料理人ごとの微妙な味覚のブレがなくなる。これは複数の料理人や店舗を擁するところにとって、メニューの均一化を図る上でも効果的である。調理の"省力化"に加え、商品の"標準化"を可能にしている。

渡嘉敷氏によると、「甘エビのほかに、タコや茹でたホタテも応用できるのでは」と語り、この二つの加工食材のマッチングによるメニューバラエティの広がりを感じ取っている。

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"和食料理人"としてのこだわりをメニューに取り入れる料理長の渡嘉敷彰氏

「自然解凍で使えるイタリア産グルメ野菜」とミツカン「カンタン酢」の両商品に共通するのは、まず"省力化"と"標準化"という飲食店が抱える課題を解決してくれること。そして、これらの組み合わせと素材次第によって店のオリジナリティやおいしさを実現する「工夫の"のびしろ"」が十分に存在するということだ。料理人にとってこれはとても使い勝手が良い。それが大いに評価されているポイントである。今回、洋食店と和食店の例を紹介したが、この二品の組み合わせは、さまざまな店のメニューづくりに役立つことであろう。

<取材店舗>
「ビストロ オオカミ」
東京都足立区千住3-57-2
TEL:03-3870-8070

「日本酒と肴 あらばしり 亀戸店」
東京都江東区亀戸5-12-7 茂木ビル1階
TEL:03-5875-2383

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カゴメ株式会社 / 株式会社 Mizkan




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