ありはら りな（@arihara_rina）

　28年ぶり復活のアサヒ生、通称「マルエフ」が、イマドキ女子にもウケている。ビール業界の絶対的王者であるアサヒビールが「スーパードライ 生ジョッキ缶」に続き、9月14日（火）に発売した「アサヒ生ビール」（通称・マルエフ）が大ヒット。想定を上回る注文があり発売から僅か3日後の17日（金）には一時休止の発表がされた。

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　"マルエフ"って何？ アイドルのありはらりなは、マルエフと聞いてスーパーの名前を連想したが、改めて「マルエフ」の由来について説明する。

　ニュースリリースによると、「1986年の発売前、商品を開発する際の社内での呼称である開発記号として"幸運の不死鳥（FORTUNE PHOENIX）"を由来とする"マルエフ（F）"と名付けられました。通常世の中に出ることはない開発記号が、1986年の発売後も飲食店を中心にそのまま愛称として定着しました。今回の缶発売にあたり、パッケージには"幸運の不死鳥"のアイコンとともに"通称 マルエフ"と"復活の生"という文言を記載しています」（一部抜粋）

　ちなみに「<マルエフ>の<エフ>は、フェニックス(Phoenix)がもともとの由来でしたが、頭文字が<P>であることに後から気づき、幸運(Fortune)という由来にひっそり変えたのは秘密です」と、商品サイトには記載されている。

　CMキャラクターには、長期に渡りグループ会社であるアサヒ飲料の「アサヒ 十六茶」のCMキャラクターを務めている新垣結衣を起用。同世代や若年層の女性が関心を引くCMとなっている。マルエフは若者のビール離れを食い止める起爆剤となるのか。イマドキ女子のありはらりなが、マルエフを語ってくれた。

　「昭和を感じさせるアサヒ生ビールのフォント(文字が青い色なのも)が可愛いですね。またゴールドベースの缶や不死鳥のイラストは高級感があり、全体的に金色や肌色の色味なので缶に"まろやかなうまみ"と書いてある通りの印象をうけるパッケージです」

　「飲む前は"まろやかなうまみ"と書いてあるので他社メーカーのようなこってりクリーミーな味を想像していたのですが、初めは毎日飲んでいるアサヒスーパードライの"キリッと"感、苦味があるけど、スーパードライより全くビール特有のくせはなく、香りもさほど強くなくて、あっさりすっきりはしている。そのあとに口にお米のような甘みが広がるような味です。ビール特有の『香り』『クセ』があまり得意ではない方や、クリーミーな甘さや苦味が強いのも苦手みたいな方には、お勧めのビールです。『すっきりした苦味、後味がちょっぴり甘い』という感じです」

　「マルエフ、私的にはスーパードライと似たような印象ですがスーパードライが発売する前に誕生したビールで、アサヒを救ったビールだと思います。受け継がれて今がある、まさに不死鳥ではないでしょうか」

　「私の母は『ビールは美味しいと思ったことないけれど、昔は身近なアルコールといえばビールしかなかったから、酔いたいがためによく飲んでいた』と前に言っていました。昔は家でのお酒といえばビールや日本酒ぐらいで、仕方なく飲んでいた部分があったと思います。今はアルコール飲料の種類は豊富であり、なにも無理して苦味が強い、飲み慣れないビールを飲まなくても、ジュースなど小さい頃からよく飲んでいた馴染みのある味のお酒が増えたことでビール離れが起きているのかなと思いました酔いたいためだけの方にしか当てはまらなくて、お酒の味が好きで飲んでいる方には当てはまらないのですが（笑）」

　「若い世代にビールを飲ませる方法としては、やはりビールは特有の苦味やクセがあります。例えるならば納豆を美味しいと思う人がいれば、臭いや食感が苦手と感じる人もいる・・・みたいな。アサヒ生ビールのようにクセが少しでも軽いと飲みやすいと思います。また最近では、クラフトビールが流行っているように、『ビールです！』という主張が激しいものもなかにはありますが、実際に飲んでみると全く思い描いていたようなビールとはかけ離れた、さわやかでフルーティーな癖がないビールもたくさんあります。『ビールは苦い！』という先入観がなくなれば、ビールを飲んでみようと思う若者が増えるのではないでしょうか」

　東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルビールであった「アサヒスーパードライ」。本来ならオリンピック観戦の外国人観光客やオリンピックを通じて全世界にスーパードライを発信するはずであったが、コロナ禍でまさかの大誤算。しかし、家飲み需要を狙った「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」や、今回の「アサヒ生ビール（マルエフ）」が大当たりした。ビールの消費が低迷しているなか、アサヒビールが底力を見せてくれた。

＜プロフィール＞

ありはら　りな

1999年3月18日生まれ（22歳）　東京都出身

2018年よりソロアイドルとして活動開始

2019年3月アイドルユニット「PUELLAE SOLEMNE（プエラネソレンネ）」のメンバーとして活動開始