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2021年7月02日(金)09:45

【家飲み】「ウイスキーの個性は樽から生まれる」ウイスキー愛好家を唸らせる、家飲みアイテム

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取材・執筆 : 小山裕史 2021年7月2日執筆

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 「自宅でウイスキーを熟成できる」ウイスキー愛好家にとっては、これ以上嬉しいことはない。数ある家飲みアイテムのなかでもで、"あったらいいな"を実現したしたのが、「スパニッシュオーク製ミニ樽」である。クラウドファンディング「Makuake」で、開始から10時間で700万円を超える応援購入があり、現在は1800万を超え900人まで達している。

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 あるウイスキー愛好家は、ウイスキーのことを「こいつ」と呼び、こいつを熟成させる事で、より愛着が湧くと言う。愛好家を唸らせる「スパニッシュオーク製ミニ樽」。販売元であるファルカ合同会社(本社:東京都港区)代表の鉾田氏を取材した。

---発売の時期や樽の特徴について教えてください。

鉾田 6月9日「Makuake」で先行販売を開始いたしました。一般販売の開始時期については今年の冬以降を予定しております。セールスポイントは自分好みに熟成を探究できる、ウイスキーのオリジナルブレンドを楽しめる、樽自体が育っていく(様々なフレーバーを得る)変化を楽しめるなどの醍醐味があり、家飲みを贅沢にする商品です。お酒に詳しくなりたいという人にもお勧めできる商品です。

 樽の特徴としては、まず品質を追求しました。希少なオーク品種であるスパニッシュオークを使用、協力いただいている樽メーカーの職人さんの高い技術力、18mmの極厚板であり、ミニサイズに対し贅沢すぎる厚みとなっています。厚みがあることで、樽の寿命も長くなります。

---何故、「ミニ樽」に注目したのですか。また、商品開発のきっかけについて教えてください。

鉾田 弊社は、オンラインショップ「TARU HOLIC」(https://taru-holic.com)を運営しております。まだまだこれからの段階ですが、より楽しいお酒ライフのためにユニークな商品をお届けすることを指針として掲げております。家飲みをもっと充実したものにできる商品として、様々な楽しみ方があるミニ樽に注目しました。最もこだわったのは品質で、世界中の樽メーカーを比較検討いたしました。そして完成したのが日本初(ファルカ調べ)の、スパニッシュオーク製、極上品質のミニ樽です。

---クラウドファンディングで既に900人を超える購入はすごいですね。

鉾田 事前に告知を行ったことで、初日にたくさんの応援購入をいただくことができました。メディア含め、クラウドファンディング内外でご注目いただけたことがここまでのヒットの要因と捉えております。しかし、ミニ樽自体あまり一般的な商品ではなく、マニア向け商品と捉えておりましたので、弊社としてもまさか、ここまでの大ヒットは予想しておりませんでした。

---コロナ禍で家飲みが定着しているのも、追い風になっていますか。

鉾田 はい。家飲みブームによる追い風は感じております。ご購入者様からも、外で飲めない今、「自宅でもっとお酒を楽しみたい」、「家で少し贅沢をしたくて買った」という声をいただいております。

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---どのようなお客さんが購入されているのですか。

鉾田 40〜50代の男性に多くご購入いただいております。女性の方からはプレゼント用としてもご購入いただいております。

---大手ビールメーカーが家飲みビールサーバーを展開していますが、ミニ樽も家庭で浸透すると思いますか。

鉾田 弊社のミッションとして、日本国内にミニ樽を普及させていきたいと考えております。お酒を入れるだけでワインランク上の味わいが楽しめますし、毎回どのように仕上がるのかといったワクワクもあり、是非多くの方に熟成のロマンを味わっていただきたいと考えております。

---ミニ樽、サイズは3つありますが人気のサイズについて教えてください。

鉾田 弊社がお勧めしているサイズが2Lということもあり、2Lが一番人気となっております。3Lは、あまり売れないのではと予想しておりましたが、意外にも売れています。さらに大きいサイズが欲しいというお声もいただいております。

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ラインナップは1L、2L、3L

---ミニ樽は受注生産ですか?制作期間はどのくらいですか。

鉾田 現時点では定期的な受注生産にて注文を受付予定ですが、来年からは在庫を保持する計画もございます。職人によるハンドメイドということもあり、制作期間については変動がございますが、月間、最大200個程度製造可能なキャパシティとなっております。

---家庭用ですが、飲食店でも活用できるのでは?

鉾田 是非、お店オリジナルのブレンドウイスキーとして、飲食店でもご活用いただきたいと考えております。樽から注いでいる様子はやはり魅力的であり、お店オリジナルのウイスキーはお客様の興味もそそり、会話も弾み、コミュニケーションツールの役目も果たすと思います。また、機能性だけでなく見た目の仕上げも丁寧に行なっておりますので、お店のインテリアとしても映える商品です。

---最後に今後の展開について教えてください。

鉾田 さらに大きいサイズや別の素材、例えばサクラバージョンのリリースを検討しております。来年にはオークとはまた違う魅力がある、サクラのミニ樽を発売したいと考えております。

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 昔、ニッカウイスキーの社員から「ウイスキーの樽には天使が棲んでいる」と聞かされたことがある。ウイスキーは、樽の中で熟成中に水分・アルコール分が蒸発して1年間に全体の2%程度減るといわれており、熟成が進むにつれて少しずつ原酒が少なくなっていく。この現象を「天使の分け前」と呼び、英語では「エンジェルズシェア(angel's share)」と言われている。

 そんな雑学を語りながら、家飲みを楽しむのもミニ樽のおかけである。


<取材協力>
ファルカ合同会社
東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル2F
代表者 鋒田 麗奈

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