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取材・執筆 : 小山裕史 2021年4月9日執筆
釈由美子
コロナ禍、家飲み需要拡大で女優の釈由美子が、再び脚光を浴びている。その理由は、今から19年前の2002年6月、玩具メーカーのバンダイから発売した「お酌パラダイス 釈お酌(しゃくおしゃく)」である。釈由美子の「釈」とお酌の「酌」をかけた、なんともくだらない商品であるが、インパクトあるネーミングで、当時「釈お酌」のテーマソングまでリリースされた。今、釈由美子が、家飲みファンの心を癒している。
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2002年に発売された「釈お酌」が、再注目されたのが、釈由美子が結婚を発表した2015年、そして、再々注目されたのが、コロナ禍による家飲み需要である。「釈お酌」は、スナックのママをイメージしたと思われる、フィギュアの釈由美子の手にドリンクホルダーが装備されており、缶ビールをセットするとビールを注いでくれる。また、「お疲れさま」、「がんばれていますか?」、「後で一口ちょーだい」など、本人の声で100通り以上のおしゃべりをしてくれる、エンタメ制あるお酌ロボットである。
お酌パラダイス 釈お酌(しゃくおしゃく)
操作は至って簡単。ドリンクホルダーに缶ビールを装着して、本体中央の釈お酌ボタンを押すと、ホルダーが傾きビールを注いでくれる。但し、勢いよくホルダーが傾くので、グラスが小さいと直ぐビールが溢れてしまう。また、注ぐ際の強弱がつけられないので、ビールが泡ばかりになってしまうのも難点である。センサーなどもなく、注ぐのを止める際は、自分でストップボタンを押さなければいけない。上手く注ぐには、結構面倒であるものの、釈由美子の色っぽい語り声に負け、何度も注いでしまう。
釈お酌のボタンを押すとホルダーが傾き、手前の赤ボタンでストップ
電源を入れたまま放っておくと、いきなり「お仕事どうでしたか?」、「私のお酌じゃダメ?」などの突然語りかけてくる。100通り以上の語り声があるので、釈由美子とのおしゃべりが飽きない。なお、350ml缶以外に500ml缶も使用できる。
昨今、家飲みグッズがコロナ禍の影響で増えているが、人気は一人飲みをターゲットにしたアイテムである。なかでも、コロナ疲れを癒してくれるグッズはうれしい。令和になり、おもちゃの技術も向上しており、AIを掲載したロボットが人気を集めている。AIロボットと比較にならないほど、チープなおもちゃであるが、レトロ感があることも癒しのひとつにもなっている。パッケージのデザインや色使いからもレトロな臭が漂ってくる。
パッケージには何故か、横浜・みなとみらいの夜景が記載されている。但し、釈由美子をイメージしたフィギュアの背景の夜景には、東京タワーが記載されており、東京の夜景をイメージしていると思われる。恐らく、横浜、東京どちらかにあるスナックやBARのママが釈由美子の設定だと思われるが、統一性がない適当さも昔のおもちゃらしくて良い。
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