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お店を知る

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2016年3月07日(月)17:26

大阪の繁盛店が東京に新業態で初進出。 できたてのモッツアレラチーズが絶品の「モッツェエリアRICCO」 (東京・中野/モッツアレラチーズ専門店)

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取材・執筆 : 石村紀子 2016年3月2日

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新宿から電車で10分足らずでありながら、下町情緒を色濃く残し、個性豊かな飲み屋が立ち並ぶ中野。そんな中野駅北口に絶品の作り立てモッツァレラチーズを食べさせてくれるおしゃれなお店が昨年10月、オープンした。「モッツェリアRICCO」である。経営するのは大阪で「PIZZERIA&BAR RICCO」や「肉バルRICCO」など5店舗を運営する有限会社RICCO (大阪市北区、代表取締役 関口孝男氏)だ。関西で熱烈なファンを抱える同店が東京に初進出ということで話題を呼んでいる。

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中野駅北口の駅前から続く中野サンモールは平日昼間でも人通りの多い商店街。そのアーケードを進み、五番街に入ったところに「モッツェリアRICCO」はある。ストライプの屋根と赤い電飾の看板が華やかで目を引く。

「創業時から、東京で店を出すという目標はあったんです。そのためにまず地元・大阪で力をつけ、地盤を固め、自分たちなりの形が出来上がったと自信がついたので、今回いよいよ東京へ初出店という運びになりました。大阪と東京ではお客様の求めるものが違う部分があるので、まだ探りながら進めているという感じです」(有限会社RICCO 代表取締役 関口孝男氏)

東京での第一号を中野に決めたのは、さまざまな人が入り乱れている場所だから。サラリーマンや学生も多いが、住民も多い。年齢層も幅広く、商店街や飲み屋街で活気があり、さまざまな人が集う場所であることが、東京という街の特徴を探るのにうってつけだと感じたのだそうだ。
「大阪のお店がある街に雰囲気が似ていることも大きかったです。やはり安心しますね(笑)」

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黒板がおしゃれなバルのような雰囲気。

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席数55席。カウンター席もあるのでおひとり様でも気軽に入れる。

現在も毎日、関口氏みずから店に出て、接客をしているという。

「新しい業態の店を出すときには必ずそうしています。お客様の会話や表情を直接見ることでわかることはたくさんある。店をよりよくするためには、現場のデータが一番確かですから」新規開店でもネット戦略はしない。客が入るようになるまでに時間はかかるが、宣伝をしなくてもきちんと流行ることが大切という考えからだそうだ。

この店の一番の目玉はなんといっても、できたての自家製モッツァレラチーズ。カード(凝乳)と呼ばれる塊の状態で仕入れ、仕上げの練りは注文が入ってから行う。そのため、通常は牧場でしか食べられない作り立てのモッツァレラチーズが都心のど真ん中で食べられるのだ。

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人気メニュー「生ハムとモッツァレラチーズのセット」(980円、税別、以下同)できたてのモッツアレラは温かくてもちもちとした弾力が特徴。牛乳の甘みを感じられるミルキーで濃厚な味わいはできたてならでは。初めての食感にチーズ好きのお客様でも感動する人が多いとか。モッツアレラチーズ単品は680円。ほかにイタリア産チーズとの食べ比べができるメニューもある。

モッツアレラチーズはフレッシュタイプのチーズのため鮮度が命。できたてを提供するには新鮮な材料と練り上げができる職人技が必須となる。

「できたてのモッツアレラチーズを提供したいと考えたのは、イタリアで食べたできたてのモッツアレラの美味しさに感動したからなんですが、日本で提供することを考えたとき、やはり材料の確保が一番の課題でしたね。全国の牧場を探し回りました。そこで出会ったのが飛騨高山にある牧場でした。質や味のほか、規模、生産体制などの条件面が合ったことはもちろんですが、経営者がまだ若く、こちらの提案に応えてくれる柔軟さやガッツをお持ちだったのが大きかったです。現在は、その牧場で朝、搾りたての牛乳を加工していただき、直送で納品していただいています」

オープンから数カ月は軽めのメニューが中心だったが、3月からは肉を中心とした食事メニューを増やした。大阪では肉業態でも成功を収めているだけに、その内容はお手のもの。しかもほとんどが1000円を切る価格帯でリーズナブルだ。こうした肉メニューを増やすことで、男性客の割合を増やしていきたいという。

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「ローストビーフとモッツァレラ」(980円)。ローストビーフをカプレーゼと合わせたサラダ仕立てにしたメニュー。上にトッピングされているのはパクチーだ。これから夏に向けて食べたくなる爽やかな一皿だ。

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「和牛ステーキとモッツアレラのケッカソース」(980円)
厚切りの和牛ステーキをトマト、バジル、モッツァレラをオリーブオイルで合えたケッカソースとともに。さっぱりといただける。

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「ピッツァ・マルゲリータ グランデ」(980円)はロマーニャ風。贅沢にトッピングされた自家製モッツアレラのコクとトマトソースのフレッシュさ、レタスのシャキシャキした食感が絶妙にマッチしている。


ドリンクは、なみなみと注がれる名物「なみなみワイン」(赤・白ともに380円)を筆頭に、「キリン一番搾り生ビール」(380円)、「ロックシードル」(480円)、「サングリア」(480円)のほか、カクテル、梅酒など、価格抑えめでさまざまなものが用意されている。チーズと肉をつまみに飲むには最高だ。

東京のお客様は、おしゃれさ、カッコよさ、スタイリッシュさなど雰囲気面での付加価値を求めているように感じます。大阪のお客様の"コスパ重視"とはそこが違いますね。東京では、その違いをしっかり見極めて、お客様にその場にいることを楽しんでもらえる店作りをしていきたいと思います。まだまだ先ですが、2号店はいわゆる"おしゃれエリア"に進出したいなという目論見もありますよ(笑)。目と舌の肥えたお客様でも満足できるハイクオリティなメニューを良心的な価格で提供し、勝負していきたいと思っています」

ほかに、チーズの物販も構想中。デパ地下などで、RICCCOのできたてモッツァレラに出会える日もそう遠くないかもしれない。

自らも料理人だった関口氏が、そのノウハウを注ぎ、徹底的な現場主義で育て上げた店には、料理と向き合う職人のこだわりがつまっている。お客様が満足する料理を、丁寧に作って提供するという、当たり前だが一番難しいことを継続して行うという誠実な店作りを実践しているからこそ、この会社の店は、その土地に根付き、息長く愛される店になるのだろう。中野発のできたてモッツアレラがいつか全国区になることを楽しみに待ちたい。


■モッツェリアRICCO
住所:東京都中野区中野5-56-4 池田ビル1F
TEL:03-3228-3070
営業時間:ランチ 11:30~15:00 (L.O.14:00) 
     ディナー 平日&土17:30~00:00 (L.O.23:30)、
日曜日15:00~23:30(L.O.23:00)


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