やじうま速報
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取材・執筆 : 安田正明 2025年6月10日
街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた内閣府による景気判断。2025年5月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では、39.8 ポイントとなり、4月から2.3ポイント後退した。


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備蓄米随意契約の恩恵を受けるのは、ゼンショーか、チムニーか、デニーズか。スーパーと小売の両方を展開する外食・小売兼業の強み。
小売・飲食・サービス・住宅を含めた家計動向関連合計では、44.4ポイントで、5月は飲食関連のみ後退したことになる。5月のゴールデンウィーク後、現状景気は弱くなったようだ。
2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、44.3ポイント。 4月から1.8ポイントの上昇。 家計動向関連合計では、 44.4ポイント。全体とほぼ同じ流れ。夏のボーナス及び賃上げへの期待がある一方、引き続き価格上昇や米国の通商政策の影響への懸念がみられる。
米のニュースが頻繁に流れる中、米に注目が集まり以前は食べなかった客まで注文するようになり、収益が減ったという声もある。
■街の声
「ゴールデンウィーク以降、当地の行楽シーズンに入っていることで、観光客が増えており、それに伴って来客数も増加している。売上もレストラン部門を中心に伸びている。大型クルーズ船の寄港やインバウンドの増加も来客数の増加要因となっている。」(北海道・高級レストラン)
「 連休があったものの、売上はまずまずである。6月の予約も5月末頃から入りつつあるため、客の動きは少し良くなっているといえる。」(東北・一般レストラン)
「米や野菜の価格が安定して、早い夏の訪れと猛暑で、ビール消費が増え、提供側も安価で多彩な夏メニュー提案ができ、消費量が多少増えることを期待している。」(北関東・居酒屋)
「米国の関税政策、米を始めとした原価や光熱費の上昇など、景気が良くなる要素がなく、価格転嫁しても原価上昇による利益圧迫が緩和されない状況が続いている。」(南関東・高級レストラン)
「米価格を始め物価が上がり続けているが、今後米の供給不足や価格高騰、関税問題などが解消されれば、不透明感が薄れて景気も改善するとみている。」(北陸・一般レストラ
ン)
「備蓄米の放出はあるが、ブランド米から備蓄米への切替えにはちゅうちょする。食材価格の高騰で利益の確保が困難な状況が続く。ゴールデンウィーク前の値上げにより、常連客の来店頻度が下がることが懸念材料となる。」(中国・一般レストラン)
「これまでは客に提供する米の原価は余り気にしていなかったが、米の価格上昇が、収益を減少させている。また、客が米を注文することが多くなった。以前は食べない客が4割ほどいたが、今は1割ほどもいない。」(四国・一般レストラン)
「仕入原価の高騰による値上げで、顧客離れが続いていく。」(九州・一般レストラン)

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