ファーストフード業態は、好調が継続し、売上108.0％、19年比では売上121.5％となった。「洋風」は、客数が前年を下回っているものの、期間限定メニューなどの好調と客単価の上昇で、売上は堅調、105.2％となった。「和風」は、引き続き定番の冬季メニューが好調で、売上114.0％となった。「麺類」も冬季限定メニューなどが好調で113.1％。「持ち帰り米飯／回転寿司」は、「回転寿司」が都市中心部の店舗の好調に支えられ、売上102.9％となった。「その他」はアイスクリーム、カレーともにキャンペーンメニューが好調で、売上114.5％となった。

　ファミリーレストラン業態は、着実な回復が継続しており、売上112.3％、19年比では売上102.1％となった。「洋風」は、サイドメニュー、アルコール類等を値下げしたところが集客好調で、売上112.1％。「和風」は、インバウンドの予約や少人数の会食が増えて、売上111.7％。「中華」は、値上げしても集客は変わらず好調で、売上114.6％。「焼き肉」は、都心部の店舗と食べ放題業態の好調などで、売上111.4％。

　パブ・居酒屋の飲酒業態は、月前半の気温が高めに推移し、ビール販売が比較的好調であった。宴会需要が戻り始めており、法人の宴会も徐々に回復し、「パブ・居酒屋」の売上は111.4％、19年比で店舗数が大幅に減ったため、66.5％となった。一方、宴会の件数は増加しているものの、コロナ禍前のような大規模な宴会はまだ戻っていない。

　ディナーレストラン業態は、紅葉シーズンの観光地や都市部の店はインバウンド需要もあり好調で、売上113.6％となった。一方で、全国的に接客の人手不足が常態化しており、営業の機会損失に悩まされたところも少なくない。 

　喫茶業態は、オフィスや観光地などで人流が回復し、売上113.9％となった。出社する社員の増加とともに駅前やビジネス立地の回復が見られた。