やじうま速報
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取材・執筆 : 加藤一 2023年3月10日
街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2023年2月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連では60.2ポイント、1月から 11.3ポイントも上向いた。横ばいを示す50ポイントを大きく超えた。

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2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、55.8ポイント。こちらも1月から 6.7ポイント上向いた。新型コロナウイルスが5類感染症に移行し、マスク着用が緩和されることで飲食店にお客が足を向け始め、歓送迎会など宴会需要も出始めた。しかし、遅い時間帯や2軒目へ行く客足は伸び悩んでおり、バー業態では不安が残る。
■街の声
「新型コロナウイルスが5類感染症に移行することで、今後、来客数がますます増えることになる。」(北海道・高級レストラン)
「国内外からの旅行者も徐々に増えたことで、来客数が増加している。新型コロナウイルス感染症を余り気にしない雰囲気が出てきた。」(東北・高級レストラン)
「新型コロナウイルス感染症の行動制限緩和で、イベント等が増えて外出規制も緩くなり、消費の需要が高まっている。また、インバウンドの消費も高まっている。」(北関東・ファーストフード)
「歓送迎会の時期で新年度の始まりでもあるので、季節的に動くのではないかと予想している。現時点でも先の宴会予約が多少入ってきている。」(北関東・居酒屋)
「2月に入って、1月の新年会を後ろ倒しで2月に行っているようなイメージで予約が入っている。会社側から集まっての飲食にOKが出たという話も客から聞いている。」(南関東・一般レストラン)
「宴会や食事会等の予約時の料理単価が上がっている。来店回数も増えてきている。」(甲信越・高級レストラン)
「飲食業は、ランチや夕方早い時間帯の客足は戻ってきている様子だが、遅い時間帯や2軒目へ行く客足は伸び悩んでいる。むしろコロナ禍での生活に慣れ、飲みに行く習慣がなくなっている。」(東海・バー)
「全国旅行支援や旅行キャンペーンの切符などお買い得感のある企画には飛びつくが、通常の消費が増える様子がみえない。」(北陸・一般レストラン)
「マスク着用の緩和など、新型コロナウイルス感染症への対策も緩やかになることで、例年並みのにぎやかな春に戻ってほしい。」(近畿・高級レストラン)
「新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、新型コロナウイルス感染症発生前の動きに戻ってきている。」(中国・高級レストラン)
「3月からマスクの着用が個人の判断にゆだねられるなど、新型コロナウイルス感染症に関する行動制限が徐々に緩やかになる。行動制限緩和が、入学や転勤など人の動きが活発になる時期と重なるため、来客数は徐々に増加する。」(中国・一般レストラン)
「新型コロナウイルス感染症の終息に伴い、来客数が増加している。」(四国・一般レストラン)
「マスク着用のルールが緩和されるため、大人数での会食需要の回復などにも期待したい。」(九州・一般レストラン)
「例年2月はかなり落ちるが、今年は地元客は例年並みで、地域クーポンを使う観光客の入店が増えている。インバウンドも徐々に増え始めている。」(沖縄・居酒屋)

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