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取材・執筆 : 加藤一 2022年12月16日
株式会社SANKO MARKETING FOODS(本社:東京都中央区、代表取締役:長澤 成博)が、ケイマン諸島籍のファンド EVO FUNDへの新株予約権付社債と新株予約権の発行で12億5千万円を調達すると発表した。割り当て日は2023年1月4日。

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三光マーケティングフーズの変化、「アカマル屋」業態の可能性とは。
17年6月期から22 年6月期まで6期連続して純損失を計上。19年6月期から「総合居酒屋からの脱却」「大型店の整理・再編」のため「東方見聞録」「月の雫」「金の蔵」の閉店を推し進めた結果、これらの店舗は18 年6月期末の84 店舗から22年10月末日現在4店舗にまで減らした。他方で「アカマル屋」「焼肉万里」は専門店、かつ中・小型規模で投資回収効率が高く、業態のブラッシュアップを重ねてきた。また、19年8月に食肉卸のエスフーズ株式会社と資本業務提携を行うなどして食肉の仕入れを強化して他チェーンとの差別化に努めてきた。しかし、コロナ禍で極めて厳しい経営環境が継続しており、23年6月期第1Q(23年7~9月)で最終赤字1億87百万円と赤字が止まらない。
第2Q(10~12月)でも先が見えないためか、今回事業構造改革を行うための資金を調達した。プランは、水産の6次産業化。地元漁師や漁協(1次産業)との業務提携により仕入れた水産物を、飲食事業(3次産業)で蓄積したノウハウを活かしたグループ内の加工(2次産業)機能で高付加価値商品を生み出す。それを子会社化した卸売の綜合食品株式会社を使って、豊洲市場の水産仲卸業者48 社・売買参加者289 社に販売していく。
また、コロナ禍においても好調な郊外型の「アカマル屋」の出店を加速する。また、6次産業化を具現化するために新たに開発した鮮魚店併設型の「アカマル屋鮮魚店」も加速させる。「アカマル屋」は、23年6月期に5店舗、24年6月期に5店舗、25年6月期に5店舗の出店計画。「アカマル屋鮮魚店」は、23年6月期に3店舗、24年6月期に3店舗、25年6月期に5店舗の出店計画となっている。

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